思いっきり答えます〜Vn子ども編

「ヴァイオリンは敷居が高い!」・・・そう感じるのも無理はないかもしれませんねぇ。

3歳の頃からヴァイオリンを続けているわたしにとっては、人生になくてはならないもの。

でも、ちょっと心当たりもあるのです。

こちらのページでは、これまで寄せられた様々な質問に一気にお答えしています。

わたしのお教室について書いたものですが、ヴァイオリンの先生を捜している方にも参考にして頂けたら嬉しいです♪

最初に・・・

 お子さんにヴァイオリンを習わせるに際し、何を期待するかはご家庭によって様々です。ちょっと弾けるようになれば大満足というご父兄もいるでしょうし、楽しんで習ってくれるならどんな形でも良い、プロになって欲しい、もし才能があったらその時に考えようetc.。どの考え方が正解というのはないと思います。
 ただ、山があっても頑張って乗り越える実体験をすることは、子どもの成長にとても貢献します。それをヴァイオリンを通して経験するお子さんは沢山います。子ども本人だけでなく、父母の方、私にとっても大きな喜びです。以下は、「頑張れる子どもに育って欲しい!」という気持ちのあるご父母にあてて書きました。

何才から始められるの?

個人差はありますが、将来の上達を考慮してもっとも適正と考えられる年齢は5~6才でしょう。これまでに教えたいちばんちいさな子は3才で既に数人います。幼稚園児だと、最初はレッスンというよりも、一緒に遊んでいるような感じです。大変なのは子どもの父母です。3才にせよ7才にせよ、子どもは勿論自分ひとりでは練習できません。練習のための時間を確保したり、練習につきあって「(先生に言われたように)こんな風にやってみよう!」「上手に弾けたね!」と励ましながら続けさせる・・・これが親の役目なのです!レッスンでは、父母の方にお家での練習を上手に導くためのアドヴァイスもしますので、安心してください。

ただ、始めるより前に確認して欲しい、とても大事なことがあります。それは、習う本人に「ヴァイオリンを習いたい!」という気持ちがあるかどうかです。 その気持ち無しに、強制的に親に習わされるのでは上手くいきません。つまり始め時は、年齢では計れません。子どものやる気や好奇心が大事です。また未就学のお子さんの場合、習いたいと言い出したのが仮に本人であったとしても、現実はなかなか難しい!「(自分はこうしたいのに)なぜ先生の言う通りにしなくてはいけないのか?」というのは、未就学児が抱きがちな疑問です。上手にご挨拶やお返事ができるようになった頃が、一番最初の始め時ですので、少なくともそのタイミングを待ってから始めさせてあげましょう。そして保護者の方はのんびり構えてやらせるつもりでいて下さい。

こんな感じです。

①子どもが「ヴァイオリンを習わせて〜♡」と言う。

②お歌が大好きだし、体力もそれなりについてきたみたい。

③自分も習い始める前の準備(しつけ)がある程度できたと思う。

そして、ひらがなを読めたらいいですね〜。

このくらい準備万端でも、大変な時はあります。その時は一緒に悩みながら頑張りましょう!

 

レッスンは何曜日に?

 特に定休日はありませんし、土日祭日もやっています。でも時間や曜日を固定するのではなく(演奏のお仕事が不定期に入ってくという事情もあって)レッスンに来た時に次のレッスンの日時を決めるようにしています。生徒さんたちも、例えば「運動会があるからヴァイオリンはお休みかぁ・・」ということはなく、出席しなくてはいけない行事とも両立できるので、レッスン出席率はとても高いです。
 

レッスン料は?

 レヴェルや回数によって異なってくるので、生徒さんにお話をうかがってから決めるようにしています。明瞭会計なのですが、ケースバイケースなので誤解を招かないためにサイトには記載していません。目安としては大手音楽教室と同額かそれより安いくらいのようです。
 

レッスン時間は?

 レッスン時間は基本的に1時間です。レッスンではヴァイオリンの他に、楽譜の読み書き、歌を歌ったり、リズム練習なども行います。未就学児の場合は40分から始めて、慣れてきたら徐々に1時間にします。慣れるまでにかかる日数は個人差がありますが、意外とすぐ慣れます。でも、1時間取る理由って?
 楽器をケースから出して準備することや、楽譜を譜面台に置くこと、楽器や楽譜のお片づけが、最初の何回かのレッスンで学ぶことです(さすがに3, 4才では付き添いの方のお手伝いが必要ですが、慣れると少しずつ一人でできることが増えてきます)。楽器や楽譜の準備と片付けで、最初は20分はゆうにかかってしまいます。
 小学生だと、習い始めてからしばらくするとチューニングを自分でやりたがる子どもが多くいます。特に男の子は面白がって(チューナーを使うのが男心をそそるようです)、わたしの教室では小学校一年生でも自分で進んでやっています。やり方を教えてあげた後は、やらせてみて、チューニングめちゃくちゃでも、「やりたい!」という気持ちが大事なので、一通り本人にやらせてみます(そしてその後に直してあげます)。
 そう!子どもって結構不器用なのです。モタモタやっているように見えても、それが全力だったりすることもあります。そこを大人が全部やってあげると出来るようになりませんし、「早く早く!」ばかり言っていると、言う方も言われる方も嫌な気分。のんびり屋さんでも大丈夫なように、時間に余裕を取っています(そして、ちょっと先生とおしゃべりしたりも楽しいね!)。但し、ダラダラしているだけの場合は、早くやるように言います。

楽器はどうすればいいの?

 楽器を買ってから行かなくてはいけないのでは?と考える方は結構います。でも、まだ楽器をお持ちではない場合は、そのまま来て下さい。こどもは子ども用の「分数サイズ」の楽器(1/16, 1/10, 1/8, 1/4, 1/2, 3/4)を使います。だから最初はサイズ選び!
 分数楽器は、おおまかにはこどもの身長を目安に選びます。でも実際は、手指の形、腕の長さや、体つきを見て、最もその子にあったサイズを選びます。その判断は、先生にお任せするのが一番良いです。
 わたしの教室では、他の生徒さんが使った分数楽器をお譲りしたり、レンタルしています。それ以外の場合は責任をもって良心的な楽器屋さんをご紹介しています。ご予算などのご希望を伺い、何通りかの調達方法をご提案して、その中から保護者の方に選んでいただくようにしています。
 もし市販の楽器を購入する場合は、価格は分数楽器は5, 6万円程度から、それ以下の楽器は精度が低く、上達の妨げになることも多いのでお勧めしません。中古品はピンキリで、粗悪な新品や中古品には、チューニングがすぐに狂ってしまう、酷いものだとチューニングがまともにできないものもあります(ネットオークションや通販などは修理・整備代がかかって、かえって高くつく危険性も・・)。そして何より音が悪い!そうなってくると毎日練習するうちに生徒さんの耳が汚い音や間違った音程に慣れてしまいます。せっかく習うのに勿体ないな、、、と思うのです。

使う教材は?

 生徒さんに会って、その子どもにいちばん相応しいと思う教材を用意していただきます。特に年齢一桁のうちは、年齢差も成長差も大きいですから、その見極めが大切です。楽譜の読み書きも少しずつやっていきます。
 ヴァイオリンはピアノ伴奏付き、弦楽合奏、オーケストラと色々なアンサンブルが楽しめる楽器なので、レッスンでもわたしとヴァイオリンデュオを弾けるような曲を、できるだけ多く選ぶようにしています。発表会で他の生徒さんとアンサンブルを弾く機会もあります。幼稚園生でもできますよ!
 

どんな先生に習ったらいいの?

これは、保護者の方の考え方や期待値によって、大きく異なってきます。お家の方針として「ヴァイオリンは子どもが楽しく習えればそれでOK」とお考えなら、優しく教えてくれそうな先生がいる近くの教室に通うのが良いでしょう。それより一歩踏み込んで、ヴァイオリンを通して、様々な経験をして欲しい、なにか掴んで欲しいとお考えの方、出来る限り能力を伸ばしたいというお考えの方、「上手になりたい」という気持ちが強いお子さんを持った方へのアドヴァイスです。

わたしの教室には、他の先生のもとで数年間学んだ後に「あまり上手になれないような気がするのです」と言ってやってきた生徒さんが沢山います。小学校低学年から大人の生徒さんまでいろいろです。

 この方達が、うまく弾けるようにならなかった理由は何だと思いますか?原因は「悪いクセ」を身につけてしまっていることなのです。そのクセを取り除くには、かなり長い期間が必要。とても大変です。ちいさなこどもであればあるほど深く吸収してしまっているので、問題は根深いです。。。例えば、弓の持ち方!(弓の使い方で音色が決まると言われています)一見簡単に見えますが、かなり難しい×××一旦変な持ち方を身に付けてしまうと、年単位でしか矯正が望めません。お箸や鉛筆の持ち方と同じです。でもヴァイオリンの弓の操作は、お箸や鉛筆よりもっとずっとデリケートなので、だから変な回り道なんて無用なのです。
都内ならば「優しく教えてくれそうな先生」をお家の近くに見つける事は、そう難しくはないでしょう。でも「クセのない、良い基礎力」がつくように指導できる先生は、実はあまり多くありません。先生自身、良い基礎を身につけられていない方も沢山います。問題は、ここなのです!要するに、楽して良い基礎がつくような楽器ではないです。利回りの良い金融商品ですとか、簡単にお金が増えるような美味しい話は現実にはないですね。あれと同じです!楽して良い基礎を身につけようなんて考えちゃいけません!それと同じで、「最初のうちは楽しく習える先生について、後で向いていると判った時点で良い先生に変えよう」・・こう考える保護者の方は多いですが、楽しく習っている間に悪いクセを身につけて、ず〜っと変な音を聞かされ続けたり、お子さんが上手くなりたいと思ってもクセが邪魔して上手くなれなかったり・・。「お金と時間の無駄でした」というのは、そのような経験をされた方々から多く聞かされた言葉です。

スクスクと上達したいのならば、30分、40分のレッスンでは足りません。椅子に座れば直に弾けるピアノとは違って、準備(楽器の準備、チューニングetc.)に時間がかかるので、30分レッスンならば実質20分程度しかレッスンを受けられないからです。ちなみにわたしの教室では、何年か習い続けているお子さんですと「上手になりたい」という気持ちも高まっていて、小学校の低学年でも1時間では足りないくらい頑張る子が多いです(そして、なかなか帰ってくれないで何時迄も居座ろうとする!子どもって面白いです)。そうして養った集中力や根気強さ、そして何より自分に対する自信はかけがいのない財産です。人生の様々なシーンで役立つでしょう。将来が楽しみです!

◎先生の指導力・・・これは難しい問題ですね。これから子どもにヴァイオリンを習わせようと言う保護者の方で、指導力を判断できる方は殆どいないと思います。以前、先生を探しているお母様に「音大出ているとか出ていないとか、どう違うのですか?」と尋ねられたことがありました。音大卒か否かは、先生の指導力を判断する絶対的な材料にはならないでしょう。ただ、やはりヴァイオリンが大好きでないと良い指導者にはなれません。大好きなヴァイオリンならば、中途半端な勉強・修行ではなく、自分が納得するまで勉強せずにはいられなかったでしょう。だから、結果として学歴やコンクール歴、演奏家や指導者としての活動歴など、それなりの経歴がついてくるのは自然なこと。学校や塾の先生など勉強に置き換えても同じことではないでしょうか?情熱があってこそ、です。

ではどのような判断基準が考えられるでしょうか。レッスン見学などに行って、先生が生徒さんに対して愛情を持って接しているか、生徒さんを上手に弾けるようにしてあげたいと一生懸命になっているか、優しさのなかに厳しさがあるか、その辺りが感じられたら、ハナマルです。

話は戻りますが、つまり最初に習う先生が、生徒さんの将来の演奏を決定づけてしまうのです!だから最初の先生は慎重に選ぶくらいが丁度よいのです。

ただ、実は教えるのが上手なだけではダメなのです。最も大切なのは、生徒さんとの相性の合う先生であることなのです。レッスンに行くのが楽しみ、というくらいでないと続けられませんから!体験レッスンやレッスン見学に行って、直感的に選ぶのが一番間違いないようです。
 わたしは趣味の大人でもちいさなこどもでも大歓迎です。遠慮なくご連絡ください。私の教室では、体験レッスンはやっていないのですが、必ずレッスン見学に来てもらうことにしています。体験レッスンでは、生徒さんがヴァイオリンを手に取ってみて、「嬉しい」という気持ちを増大させたり、ヴァイオリンのレッスンの入り口をほんのちょっと経験できます。ただ、そうしたことは習い始めてからでも充分に経験できます。それよりも、他の生徒さんがどのようにレッスンに向かっているか、どんな音楽を奏でているか、私がどのような指導者なのか、そうしたことを知って欲しいと思っています。いらっしゃる前に「おにいちゃん、おねえさんが弾いているから、静かに聴いていようね。」と言って、お子さんに教室内でのマナーを身につけさせる絶好のチャンスでもあります。

 

先生はどんな人?

 わたしは3才でヴァイオリンを始めました。というと英才教育を受けたかのようなイメージがありますが、実は普通にお稽古事として習っていたのです。でも、こどもの頃からヴァイオリンが大好きだったので、遂に高校生の時に一念発起してプロのヴァイオリニストになる決心を固めたのです。そのあと国立音楽大学を受験→合格。でも、この業界では、小さい頃からスパルタ教育を受けてプロの演奏家になるのが普通なので、わたしは完全にスロースターターです。

国立音大卒業後、モーツァルトや有名な指揮者のカラヤンの生誕の地・ザルツブルグ(オーストリア)に留学しました。留学中も、アメリカンスクールや個人で教えたりしていました。いまでも当時の生徒さんと連絡を取っています。

最初に教えはじめたのは、国立音大に通っていた頃だったので、結構指導歴ながいですね。。。 知らず知らずのうちに、経験豊かになってしまいました。

 学生時代から、ヴァイオリンの指導にはのっぴきならぬ事情があって深い関心がありました。それは何故かというと、わたし自身がスロースターターであることと関係があります。音大に入学しても、先生方が手取り足取り教えてくださる訳ではありません。基礎的なことは音大入学前に習得している、というのが前提だからです。でも、スロースターターのわたしは、そんな過保護に教えていただくような時期を経験していませんでした。かなり例外的な生徒だったのです。だから、他の学生たちと、どうやったら互角に張り合えるのか?つまり「どうやったら上手になれるのか」その近道を解明することは必須、急務だった訳です。
 ヴァイオリンの指導って、本当に奥が深いのです。わたしはこれまでに、ドイツ人、オーストリア人、アメリカ人、フランス人、ロシア人、ユダヤ人、、、数え上げたらキリがない程おおくの先生方のレッスンを受講、聴講させていただきました。ヴァイオリンやピアノ、管楽器、声楽の英語・ドイツ語のレッスン通訳をしたこともあります。これらの先生方のほとんどは、演奏家を目指す人を対象に教えていらっしゃるので、そこで教えられていることは、趣味の人には通用しないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。ところが全くそんなことはないのです。ヴァイオリンを弾く、いえ、むしろ音楽をする「原則」は、プロにもアマチュアにも、こどもにも大人にも、共通しているのです。だからこそ、わたしの生徒さんたちに、それを伝えたいのです。そして、楽しく美しくヴァイオリンを奏でてほしい!そしてヴァイオリンが生涯の友になったら、、、それが生徒さんたちへ先生からの究極の願いです。町の先生から、国内外の超一流のヴァイオリニストまで、レッスンを身をもって体験した経験が、今のレッスンにとても役に立っていると思います。
 画像は、1995年にフランスで発行された切手コレクション。ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(1621-1695)は17世紀フランスの詩人。「すべての道はローマに通ず」の格言を残した人。寓話詩を多く残した。「ウサギとカメ」「カエルの王様」などなど。