子どものうちに始める(小学生編)

何才から始められるの? (小学生編) ーー

ーー小学生のお子さんは、既に学校で「学ぶ」経験をしています。小学校での経験を通して、先生と生徒の立場の違い(なぜ先生の言うことをきかなくてはいけないのか)も分かっています。小学校に入っているお子さんが自分から習いたいと言った場合、あまり待たせない方が良いです。ヴァイオリンは早い時期に音感を育てて、関節が柔らかいうちに技術を身につけておくことが肝要な楽器です。ピアノを習っていたりするとメリットですが、やはりヴァイオリンの演奏は、ヴァイオリンを弾いて「体で憶える」ことがとても大切なので、早ければ早い方がいいという一面があるのも事実です。そのような身体機能的な面とは別に、いわゆる時間の問題があります。ヴァイオリンは演奏技術の習得がとても難しく、簡単な曲が弾けるようになるまでに、かなりの時間がかかります。最近はみんな塾や他のお稽古毎と掛け持ちして習ったり、そして中学校受験をするお子さんも多く、子どもと言えど年齢が上がるほど練習にかけられる時間は限られてしまいます(焦ってもしょうがないですが、中・高学年のお子さんでしたら、すぐにでも始めて欲しい!と思ってしまいます💦)「毎日練習をしなくてはいけない、できるのか?」と本人に問いかけ、ある程度覚悟をさせたら、連れてきてください😊お子さんにとって、ヴァイオリンが生涯のかけがえのないパートナーとなることを願っています♪

楽器はどうすればいいの?ーー

ーーとりあえず自分ひとりで決断せずに、相談してください。ヴァイオリンには大人用のフルサイズの楽器とこども用の分数サイズの楽器があります。分数楽器の場合、おおまかにはこどもの身長を目安に選びます。でも実際は、手指の形、腕の長さを見てからでなければ、どのサイズが最適なのか判断できません。これは指導者だからこそできる判断なのです。わたしの教室では、楽器のレンタルや、責任をもって良心的な楽器屋さんを紹介しています。フルサイズの場合も、生徒さんが長く使うものですから生徒さんの立場に立ってずっと好きでいられるような楽器、そして状態のよい楽器を探すお手伝いをしています。価格は分数楽器で5万円程度から、それ以下の楽器は精度が低く、それが上達の妨げになることも多いのでお勧めはしません。例えばチューニングがすぐに狂ってしまう、酷いものだとチューニングがまともにできないものもあります。そうなってくると毎日練習するうちに生徒さんの耳が間違った音程に慣れてしまいますし、レッスン中もチューニングに多くの時間を割かなくてはならなくなってしまい、せっかく習うのに勿体ないな、、、と思うのです。フルサイズならばピンからキリまでありますので、予算に合せて探すことができます。その場合も、良い楽器を持てるといいですね!

使う教材は? ーー

ーー生徒さんに会って、そのお子さんにいちばん相応しいと思う教材をお勧めます。ヴァイオリンはピアノ伴奏付き、弦楽合奏、オーケストラと色々なアンサンブルが楽しめる楽器なので、レッスンでもわたしとヴァイオリンデュオを弾けるような曲を、できるだけ多く選ぶようにしています。発表会で他の生徒さんとアンサンブルを弾く機会もあります。未就学・就学、大人も子どもも関係なく一緒に演奏して、アンサンブルを楽しめるようになりますよ!

レッスンは何曜日にやっていますか?ーー

ーー特に定休日はありませんし、土日祭日もやっています。ただわたしは演奏のお仕事も行っているので、毎週決まった曜日にレッスンできないのです。レッスンに来た時に次のレッスンの日時を決めるようにしています。でもそれが問題になったことは、不思議なことにこれまで一回もありません。生徒さんたちもどうしても出席しなくてはいけない行事を優先できるので、結果的にレッスン出席率は高くなり、それで満足されているようです。

レッスンの時間は? ーー

ーー1レッスン60分です。初心者にとっては長いのでは?と思われるかもしれませんが、レッスン室に入って楽器をケースから出して、チューニングをしてetc.それだけで10分くらいかかってしまう場合もあるのです。またレッスンでは一緒に音楽の話をすることもあるし、中には相談事を抱えてくる生徒さんもいます。だからおしゃべりする時間も計算に入れると、60分だと時間は足りないくらいです(汗)。熱心に練習をしてくる生徒さんの場合はもっと長くかかります。

レッスン料は?ーー

ーーレヴェルや回数によって異なってくるので、生徒さんにお話をうかがってから決めるようにしています。明瞭会計なのですが、ケースバイケースなので誤解を招かないためにサイトには記載していません。目安としては・・・レッスンの時間で計算すると、大手音楽教室と同程度です。安心してくださいね。

発表会はありますか?ーー

ーー年に1回のペースで行っています。他の生徒さんの演奏を聴いたり、一緒にアンサンブルを楽しんだり、子どもたちにとって、そして保護者の方にとっても、思い出深い1日になります。たまに先生が気まぐれを起こして(?)、内輪のミニ発表会を開くこともあります😊

ヴァイオリン上達の秘訣って?ーー

ーーそれは「基礎力」なのです。その「基礎力」は先生と生徒が根気づよく向き合って初めて身に付くもので、その過程なしには上達はなかなか難しいのが現実です。でもよい指導者に恵まれて、本人が努力すれば必ず身に付きますよ。

どんな先生に習ったらいいの?ーー

ーーわたしの教室には、他の先生のもとで数年間学んだ後に「あまり上手になれないような気がするのです」と言ってやってきた生徒さんが何人もいました。小学校低学年から大人の生徒さんまでいろいろです。ほとんどは大手音楽教室や、楽器店が経営する音楽教室で習った人たちで、個人の教室で習った方は比較的少ないです。

この方達が、うまく弾けるようにならなかった理由は何だと思いますか?原因は「悪いクセ」を身につけてしまっていることなのです。そのクセを取り除くには、かなり長い期間が必要。とても大変です。ちいさなこどもであればあるほど深く吸収してしまっているので、問題は根深いです。。。でも、他の先生についた経験があっても、そのような傾向はあまり見られない生徒さんもいます。どうして、このような差が生まれるのでしょうか?要因は、レッスン時間と先生の指導力の違いです。スクスクと上達したいのならば、30分、40分のレッスンでは足りません。なぜならヴァイオリンは、レッスン前の準備(ケースから楽器を取り出し、弓を張り、チューニングをしてetc.)つまり弾ける様な態勢になるまでに時間がかかるので、30分レッスンならば実質20分程度しかレッスンを受けられないからです。学校の授業時間を振り返ってみても、30分、40分ってとても短くないですか?また、グループレッスンも同様のことが言えます。全くの初心者をいっぺんに何人も教えて、ちゃんと弾けるようにさせるなんて、どんな名教師にとっても不可能です。だって、ひとりひとりの音を聞いて、丁寧に教えてあげる余裕などないではないですか!そして先ほども述べた通り、悪いクセを取るのはとても大変です。アンサンブルは絶対にやるべきです。でも、基礎的なことをある程度身につけてからトライしたほうが、行く行くはよっぽど楽しめますよ!良い指導者であるためには、指導経験と、教えるセンス、そして熱意を持っていることが必須条件です。

音大卒業して間もない頃、短期間でしたが楽器店が経営する音楽教室で教えた経験があります。せっかくヴァイオリンが大好きな生徒さん、才能のある生徒さんがレッスンに来てくれても、時間も足りない、指導方法も不確かで、思うように上達させてあげられなくて、とても歯がゆい思いをしました。生徒さんにとって時間的にも金銭的にも、もったいなかったかもしれません。生徒さんの才能を伸ばし、楽しくヴァイオリンを弾けるようになってもらいたかったので、一生懸命勉強しようと心に決めました。

話は戻りますが、つまり最初に習う先生が、(大人であろうとこどもであろうと)生徒さんの将来の演奏を決定づけてしまうのです!だから最初の先生は慎重に選ぶくらいが丁度よいのです。ただ、実は教えるのが上手なだけではダメなのです。最も大切なのは、生徒さんとの相性の合う先生であることなのです。レッスンに行くのが楽しみ、というくらいでないと続けられませんからね。体験レッスンやレッスン見学に行って、直感的に選ぶのが一番間違いないようです。わたしは趣味の大人でもちいさな子どもでも大歓迎です。遠慮なく相談してくださいね。

そんな大変な楽器・・・一体ヴァイオリンを習う魅力や意義って何?ーー

ーーヴァイオリンって本当に弾くのが難しい楽器なんです!でもやっていて良かった〜❤️と思うことって沢山あると思いますよ。ヴァイオリンを弾けるようになる(=楽しい)ことは勿論、「これは私のとりえだから(生徒談)」など、様々な意見があります。性格形成にもかなり影響すると思います。ものすごい根気強さが必要です。練習のための時間や体力のやりくりが必要になるので、そうしたことのやりくり上手になります。切り替えが早くなります。そして何より、頑張って練習→成果を出す、の繰り返しですから、努力できる人間に育ちます。そこまでお子さん自身が成長するまでには、保護者の方もかなり根気強く付き合ってもらうことが大切になるのですけれど(反抗期や思春期、そしてそもそも練習が苦手な子が殆どです💦)、どうか長い目で見守ってあげてください♪

子どもの時期って、長いような短いような・・・ですよね。その間に、色々なことに興味を持って試してみると思うのですけれど、ヴァイオリンは長い時間とお金をかけて習うだけの甲斐のあることです。でもそう実感できるようになるには、少し時間がかかるかもしれません。一度始めたら、2、3年で止めるのではなく、できるだけ長く続けてください。その過程で、ヴァイオリンを通して、人生にまつわる様々な学びを親子で経験することになるでしょう。

ところで皆さん、日常生活の中で芸術に触れることってありますか?きっと多くの方が、「音楽/絵は好きなのだけど、日常的っていうと難しいな。毎日、芸術とは程遠い生活を送っているな」とお答えになるのではないかと想像します。私が教えるのはクラシック音楽なのですが、だって4才や5才でもバッハを弾いたりするのですよ!大芸術家の作品に直接触れるのですよ!そんな経験、ピアノやヴァイオリン習わない限りはなかなかできないと思うのです。やはり何十年、何百年と時空を超えて存在するものって、すごいのです。どうやったって無視することはできない価値があります。そもそも、ヴァイオリンという楽器そのものが芸術作品ですしね。子どもたちが、一曲でも多くの芸術作品に触れる機会に恵まれますように!

「子どもの頃に習っていて、定年退職後にまたやってみようって思ったんです!」と仰って、習いにきてくれていた60代の女性もいました。本当に楽しそうに習っていて、素敵だなぁと思いましたよ。お子さんの人生に、必ず何らかの色合いを添えることになります!どんな色になるかはやってみて!