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    吉祥寺をふと歩くと・・・

    今日は、教育評論家の尾木ママこと、尾木直樹さんとすれ違いました。吉祥寺在住と噂には聞いていましたが、本当だったのね!

    吉祥寺でお見かけする有名人というと、最も頻繁にお見かけしたのは漫画家の楳図かずおさん。でも一年くらい前に、お亡くなりになってしまいましたね。いつも赤と白のボーダーのシャツを着ていらっしゃいました。犬を飼っていた頃、玉川上水のほとりを散歩させていたら、楳図かずおさんとすれ違ったのですが、その時に犬に着せていた服が、赤と黒(白ではなくてよかった)のボーダーで、思わずクスリとしてしまいました🤭

    その昔は、俳優の萩原流行さん!とってもよくお見かけしました。ウエスタンなファッションでいつも目立っていました。俳優では、斎藤晴彦さんも。斉藤さんは武蔵野市民文化会館の裏のマンションにお住まいだったと聞いたことがあります。

    あと佐野史郎さん。今でも住んでいらっしゃるのでしょうか。

    原田美枝子さんはご近所に住んでいらっしゃるらしいですが、一度もお見かけしたことがありません。きっと変装されているのかしら。女優さんですから、変装得意そう!

    最後を飾るのは、ボクシングの輪島功一さん!とても人懐っこいお人柄で、近所でも有名です。もうずいぶん前ですが、犬の散歩をしていたときに「この子、いい犬だね〜。スタイル抜群じゃない!こんなダックス、みたことないよ」と褒めてくださいました。子どもを産ませたらいいね、と仰るので、避妊手術していると言ったら、すごく残念そうにされていました(同感!)。輪島さんのすごいところは、お散歩の時に、いつもトングとビニール袋を持ってゴミ拾いされているのです(以前は、わんちゃんも連れていたと記憶しています)。ほんのちょっとしたことかもしれませんが、やはり積み重ねが大切なのだと、学びがあります。

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    神戸市室内管弦楽団への市からの補助金打ち切りニュースを聞いて想うこと

    先月、神戸市は2027年度をもって室内オケへの補助金を打ち切る方針というニュースが駆け巡りました。そして、同団体の音楽監督の鈴木秀美さんの会見が昨日開かれ、神戸市民に質の高い音楽を提供し続けたいとおっしゃって、存続を訴えたというニュースが今日報じられました。

    市が問題視したのは、楽団の集客力の低さ。集客力はいつも、文化芸術活動の価値を計る物差しと考えられます。「集客力」は、販売実績と言い換えることもできるでしょう。これは、多くの人がお金を払うものにこそ価値があり、そうでないものには価値がない、という考えに基づいています。

    神戸の室内オケのニュースが報じられた直後に、2023年10月末に老朽化のために閉場して以来、建て替え工事が手づかずのままになっている国立劇場についてのニュースも報じられました。再開場は当初は29年に予定されていましたが、建築資材の高騰などの理由で建て替え工事の入札が2度不調に終わり、33年度の再会場を目指しているとのこと。3度目の入札が公告されたそうです。

    もう2年半、閉場したままになっても、関係者や国民のなかのごく一部に過ぎないファンしか困っていないのだから、このまま再開場しなくてもいいじゃん!という声や、チケット売れないオーケストラは潰れちゃってもいいじゃん!と考える方もとても多いのでしょう。

    そうそう、そう言えば、文化庁が、国立の博物館や美術館に対して、自己収入(入館料やグッズ販売利益)を増やすように数値目標を定めた、というニュースも確か3月初旬に報道されました。企画展などで自己収入額が40%を下回り、「社会的に求められる役割を十分に果たせていない」と判断した場合、「再編」の対象になるとか。。。

    最悪の場合、オケが溢れる東京都のような環境ではない一地方からプロオケが姿を消し、国立劇場はずっと閉館、国立美術館や国立博物館はしょぼくなる。はぁ?なんと見事な政策なんでしょう。日本、輝きそうですね(もちろん嫌味で言っています)。

    その昔(2009年末)、民主党の鳩山政権下「事業仕分け」というものが行われて、その時に文化予算が削減されたことを思い出しました。当時、著名な音楽家たちが会見を開いて反対意見を述べたのですが、その時にピアニストの中村紘子さんが言った言葉が忘れられません。「芸術はお金がかかるんです!」。実は、中村紘子さんがこう言い放ったことに、わたしはちょっとギョッとしてしまったのです。その説明でみなさん、納得してくれるのだろうか・・・と。一般人の感覚とあまりにもかけ離れていて、そんなことを言ったら、かえって逆効果なのではないかと。

    その後もずっと音楽家を続けて、今振り返ってみると、中村紘子さんが言ったことは正しかったと思うようになりました。お金をかけないで、人を感動させるようなステージ、展示なんて、絶対にできません。そもそもお金以上に時間(時間というと語弊があるかもしれませんが、ステージを成功させるために費やす熱量とでも言いましょうか)がかかっています。時間をかけないで(つまり音楽なら、ちょっとしか練習しない、リハーサルも最低限で、ということになる)、人を感動させることなんて絶対に無理。これは、例えば国際的に活躍する音楽家や美術家など、上のレベルの仕事をしている人ほど、強く思っていることです。例えばピアノの天才はいとも容易く演奏しているように見えます。でも、世間で天才と思われている人ほど、毎回の本番にかける熱量は大きいのです。人生の全てをかけているでしょう。「時は金なり」と申しますが、そうやって費やした時間・熱量をどうやったらお金に換算することができるでしょうか。また、人を感動させられるステージを作れるような演奏を披露するには、その準備ができる環境があることが必須です。要は、毎日の練習のための時間や場所を確保できる、ということです。片手間に練習するのでは、プロと言えるようなステージはできません。そう考えると、やはり中村紘子さんがおっしゃった通り、「芸術はお金がかかるんです!」

    でも、例えば自分が会社の社長だったとして、こうした論理が通用するかと言うと、きっとそうではない。いくら人生かけたって、血の滲むような努力をしたって、買ってもらえないものは人に必要とされていない、もし販売利益以外の効果があるのだとしたら数値をはっきりさせろ、というのが経営者の論理だと思います。

    ここでひとつ見えてきたことがあります。つまりは、こうした経営者の論理(市場原理と換言できるでしょう)で、国政や地方行政の方向が決められているということです。これに対しては、わたしは異論を唱えます。

    太平洋を挟んだ向こう側の大きな国の大統領が、しっちゃかめっちゃかやっていますが、この方も「儲かれば何でもいい」「自分が得すれば何をしてもいい」というような発想ですね。極端な例ではありますが、その先にあまり良い世界が待っているようには見えません。

    文化庁が行っている事業には、子どもたちに文化芸術体験の機会を与えることを目的としたものがあります。でも本当は、文化芸術の体験の機会が欲しいのは、子どもだけではないのですよね。大人だって、そうした機会があったらいいなと思っている方、沢山いらっしゃると思うのです。日本が成熟した社会になかなか変わっていかないのは、目先のことばかりで判断してしまう傾向が強いからかもしれません。

    政治は、会社経営よりもっと大きなヴィジョンが必要でしょう。人々の暮らしを実質的に豊かにするだけでなく、精神的にも豊かにしていくことが、政治の目的であって欲しいと思います。でもここで敢えて、国を大きな会社と仮定してみるならば、福利厚生がなっていない会社は、社員にとって魅力がありません。お金を稼ぐための労働の場でしかないでしょう。

    ここ最近、街を歩くと、みんな労働者に見えてしまいます。公園で楽しそうに過ごしている人を見ても、労働の合間の休憩時間を過ごしているかのように、私の目に映ることがあります。こうしたことが何かを象徴しているかのように思うのは、私だけでしょうか。

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    最後に、件の神戸市室内管弦楽団の名演をひとつご紹介したいと思います。

    大澤壽人作曲《ベネディクトゥス幻想曲》(1944)。山田和樹指揮・神戸市混声合唱団。2023年5月19日神戸文化ホールでの演奏会。

    大澤壽人(おおさわひさと 1906-53)は当初独学で作曲した。日本には作曲を専門に学べる学校がなかったために、ボストンに留学して作曲を正式に学び、そのあとパリでもエコールノルマル音楽院に通い、名教師ナディア・ブーランジェの個人レッスンを受けた。ボストンでもパリでも、大成功を収めている。ところが帰国したのは二二六事件の直前、太平洋戦争に突入する時代が近づいていた。そもそもクラシック音楽は国民のごく一部でしかない、ハイソサエティやインテリの「娯楽」であった上に、西欧の最新の作曲技法が用いられた大澤の音楽は、斬新過ぎて人々に求められなかった。

    《ベネディクトゥス幻想曲》は、1944年5月に完成された。オーケストラと、ヴァイオリン独奏、合唱という非常に珍しい編成で、演奏には30分弱かかる。この時期の日本では、同盟国のドイツやイタリア以外の洋楽は「敵性音楽」として禁止されていたが、そもそもオーケストラの演奏会など、口にすることも憚られただろう。上演される当てなど全くないこの曲を、大澤はどのような気持ちで作曲していたのだろうか。

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    遊び心

    気がついたら桜は散り始め、花びらは池の水面に行列、若い葉が姿を現していた。椿をちょこんと柵の上に並べたのは、だあれ?

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    オーストリアへ逃避行vol.2

    モーツァルテウム時代の友人たちと、ザルツブルグ中央駅のカフェで朝食を取りながらおしゃべりの花を咲かせてきました。お2人とも結婚して現地に残った方で、ハープ専攻だったYさんとお会いできたのは、きっと10数年ぶり!息子さんは才能あるピアニストで、今では国際的に活躍しています。モーツァルト週間にも出演したとか。

    昔の友だちの良いところは、昔の話でも、今の話でも、どんな話題でも話せてしまうところ!みんな幸せそうに暮らしているので良かったです。

    滞在先の家の窓から

    ちょっと面白いなーと思ったのはマクドナルド。地産地消を目指していて、オーストリア産のポテトやお肉などを積極的に利用していると動画で紹介されていました。どうりでポテトがおいしかった

    今回、オーストリアの郷土料理も食べて帰ろうということで、オーストリア人の友人2人を誘ってRechenwirtへ。オーストリア料理のなかでも1番大好きなターフェルシュピッツ❤️ようやく食べられた❤️もう思い残すことはない(でも次はお目当てのあのレストランで食べたい。このユーロ高では高級店は行けない)

    付け合わせのポテトも素晴らしい

    帰国の途につきました。いつもはドイツの空港から飛ぶのですが、今回は珍しくザルツブルグから飛行機に乗りました。

    ファーストラウンドのパン
    東京は雪だった日に何故かザルツブルグは晴天
    雲がダンダン模様でおもしろい!
    ヒースロー空港近く。よく見ると、どの家も敷地は細長く、2階か3階建ての横幅が狭い家と庭、という組み合わせ。

    空中からロンドンの街並みを楽しんだ後は、ヒースロー空港でブリティッシュエアウェイズのラウンジGalleries Club Loungeでのんびり。BAラウンジのお食事は素晴らしい!!以前はイギリスはご飯がまずいことで世界的に知られていましたが、企業努力の賜物。JALのラウンジより、ずっと、ずっと、楽しめました。JALのラウンジは、本当にクオリティー低下が著しい。以前はおいしいお食事と、優れた設備で癒されたけれど、その時代を知っているだけに、コストカットの影響が手に取るようにわかる。そういうのって、戦略としては失敗なのではないかと‥

    ともあれ、BAラウンジのお料理ご覧あれ!

    ラウンジで夜明けを
    シャワーは至ってシンプル。そういうのはエコの観点から、寧ろ賛成できます。

    JALのラウンジのこと、色々書いてしまいましたが、やはり機内は素晴らしい。客室乗務員さんの心配りは、他に類を見ません。そして清潔感。

    でも、ごめんなさい。やっぱりJALのお食事は美味しくないです。ビジネスかファーストに乗らないと、もうダメなのかもしれません。JALのお食事の質が低下したのかもしれないし、他の航空会社が頑張って克服して、追いつかれてしまったのかもしれませんね‥

    プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえました。嬉しい☺️

    一週間ほどの旅行でしたが、旧友と親交を深めたり、懐かしい料理を食べたり、なんと言っても、またヴァイオリン三昧で、色々な弓を試したり、楽譜を買ったりして、本当にリフレッシュできました。その成果は来年のリサイタルで!

    あと、実は、某雑誌からのご依頼で、今年解散するハーゲン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ヴェロニカ・ハーゲンさんにインタビューしてきました。普段ちょっとできない質問も沢山投げかけて、全部答えてくださいました。ひとつひとつの質問に非常に丁寧に答えるヴェロニカに、クラシックの中でもある意味最も真面目&地味な「弦楽四重奏」というジャンルに人生を捧げた音楽家の姿を見ました。その生き方に敬服。ハーゲンのみなさんには本当にお世話になったので、今年7月の公演は涙が止まらないだろうなぁ。。。

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    オーストリアへ逃避行⁈

    1月30日から一週間ほどザルツブルグに行ってきました!

    羽田空港JALのラウンジでスッキリしてから
    ヘルシンキの空港で夜明けを眺めながら乗り換え便を待ちました。案外、夏の夜明けのほうがカラフルだったかも。
    ヘルシンキからミュンヘンへ向かう飛行機の中。あたり一面が赤く染まりました。
    ザルツブルグ着

    ザルツブルグは毎年一月から二月にかけて、「Mozart Wocheモーツァルト週間」という音楽祭が開かれます。室内楽から管弦楽、オペラまでモーツァルトの名作が上演されます。音楽祭閉幕直前にザルツブルグに滑り込めると分かり、チケットを探しましたが、主だった公演は全てソールドアウト。でも私の大好きなザルツブルグマリオネット劇場の音楽祭での最後の公演に行けました。

    自然破壊をテーマとした演目で、モーツァルトの名曲を歌い手3名と小さな合奏団が出演して、マリオネットと共演するというもの。歌い手さんも演奏家もみんな上手で、日本でこのレベルのことはできないのではないかな〜。音楽家の実力の問題ではなくて、文化や環境に対する意識がもっと高まらないと、、、

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    第20回Copでのフェルナンブコの件

    ウズベキスタンで2025年11月24日から12月5日までの間に開催されたCOP20(ワシントン条約第20回締約国会議)で、フェルナンブコは附属書2にとどまることが決まりました。

    ひと安心ですが、注釈が改定されて、これまでより厳しくなりました。改定された規定は、90日後に施行されます。

    外務省のwebサイトには、「附属書IIに留めた上で、注釈を改訂し、商業目的の取引を禁止し、また完成品の非商業目的の輸送のみ適用除外とすることが明記された。さらに、当該種の国際的な管理体制を関係各国が構築することを求める決定が採択された。」とあります。

    International Alliance of Violin and Bow Makers for Endangered Speciesのwebサイトに、実に様々な情報が掲載されています。この問題について、よく知りたい方はご覧になってみてください。新しく加わった条件も説明されていますが、英語で分かりにくい部分もあるので、ちょっと意訳します。

    • Musicians will be able to travel with their Pernambuco bows without permits when crossing borders for performances, repairs, and other activities that do not result in a change of ownership.→「Musicians」は演奏活動や修理、その他の活動をする目的で国境を越える時に、許可証なしで、フェルナンブコが用いられた弓を携行していいが、弓の所有者を変更することは認めない。【つまり、音楽家が弓を持って外国に行っても良いけれど、行った先でその弓を売ったり、譲渡したりしてはいけない】

    • Specialized permits will be required for all international sales of existing and new bows, requiring proof that the wood was harvested before the species was first CITES listed in 2007.→既存、新作に関わらず全てのフェルナンブコの弓を国際的に売買するには、特別な許可を得なくてならない。その許可申請には、2007年(この種がCITESに記載された年)以前に伐採されたフェルナンブコで作られた弓であることの証明が必須となる。【つまり、その弓に使われているフェルナンブコが、2007年以前に伐採されたと証明できない場合は、国際販売の許可はおりない。証明できる弓の場合も、国際取引には許可証の取得が必須】

    • Global governments and musical instrument stakeholders will partner on actions to strengthen legal compliance, develop an identifying system for available wood and bows, and support a sustainable future for the species.→各国の政府と楽器関係者は、法令遵守を強化し、利用可能な木材や弓を識別するシステムの開発や、将来的にこの種の存続の実現を支援するための活動において、協力しあうこと。

    こちらからCOP20の討議の資料を閲覧できます。

    ちなみに(弓になる前の)フェルナンブコ材の商取引は「従来通りの商取引が継続」(『サラサーテ』2026年2月号40ページ)だそうです。

    演奏する人たちにとっては、これまで通り弓を持って自由に移動できるという点で、とても良い結果。厳しくなったことで、弓の値段がますます上がりそうなのは遺憾。弓職人さんは、国内市場だけをターゲットにしている方はともかく、国際市場をターゲットにしている方(例えばヨーロッパの製作者)は、2007年以前の用材だと証明しないと国外で販売できないことになるので、大変そうです。やはりこのような不安定な状況では、製作技術の伝承が危機に瀕していると言って良いと思います。日本では近年、かなり優れた弓が製作されるようになりましたが、売られている弓の割合としては外国製の弓が多いのが実情です。日本のディーラーさんは仕事が増えそうです。

    細かいことを言い始めるとキリが無くて、国よって国内法が異なったり、自分が「Musician」と証明できるか?ナドナド、弓を持って海外渡航する方はご用心ください。日本の常識が、海外では通用しないことは多々あります。私の場合、「Musician」と証明することは、それほど難しくないように思いますが、渡航先の国内法はどうなのか心配になってしまいます。象牙の印鑑を今でも買えることから推測すると、もしかして日本は国内法が割と緩め?渡航先の国の国内法を把握することは、さすがに難しいでしょうから、どうか皆さまもお気をつけてください。

    今の時代、文化を守ることの難しさは増すばかり。フェルナンブコの問題は弦楽器奏者としては大変悩ましい問題でしかありませんが、自分が置かれている立場からだけでなく、様々な角度から見つめ直すことで、社会の中の存在としての音楽家や音楽産業の従事者の在り方を根本から問い直す、ひとつの契機になるように思います(と言うより、そうでも思わないと、やっていられません‥)。

  • Daily Life,  Love Music,  コンサート&レクチャー&出版情報

    2026年のはじまり もうすぐコンサート!

    みなさま、明けましておめでとうございます。お正月はどのように過ごされたでしょうか?

    私はこちら、1月11日の「コンサートに行ってみようvol. 5 初夢ヴァイオリン名曲コンサート🎵」残すところ一週間で、お正月もへったくれもない!という状況でございます。

    練習に没頭しているだけでなく、レクチャーのためのお勉強もしなきゃ‥と、そわそわした日々です。今回は、カフェやサロンで演奏された音楽の特集コーナーを設けたのですが、1920年代、30年代のカフェやサロン音楽の情報を集めるのは大変!情報の少なさに唖然としております。ステータスの高い人たちの、お遊びの場の話なのですが、日常的なイベントの話って、なかなか歴史に残らないのです。

    素晴らしいピアニストのラファエル・ゲーラさん。共演させていただくのは10年以上ぶり。12月の最初のリハーサルの前はドキドキしましたが、リハーサルが始まったら、自然とひとつの音楽が生み出されていき、言葉ではなく音で会話が始まりました。まるで音楽の玉手箱を開いたようで、「何も心配いらなかったんた…」と安堵しました。今回、ソロも一曲演奏してくださいます。

    またプレコンサートでは、物井友子先生がソロをご披露してくださいます。去年大盛り上がりだったショパン国際ピアノコンクールにちなんで、ショパンの名曲「華麗なる大円舞曲」と「革命のエチュード」です。ふたりのヴァイオリンの演奏者も、準備ばっちりです!

    3日に兄の一家が遊びに来ることになっていたので、2日の夜にチーズケーキを焼いておきました。かなり良さげな焼き加減‥一晩冷蔵庫で寝かせて、昨日みんなで食べたら絶品😋お褒めの言葉を沢山もらいました。来年も作っちゃおうかな!

    ともあれ、2026年、ひっくり返ったような世界の秩序が安定することを祈っています。子どもたちが楽しく毎日を送れる世界になりますように。

  • Love Music

    ところがフェルナンブコだけじゃないーーーオーボエ、クラリネットなどに使うアフリカン・ブラックウッドも

    今日(2025年11月24日)始まった第20回CoP(Conference of the Parties)に対して、ワシントン条約ーー絶滅の危機に瀕する野生動植物の国際取引に関する条約(略称CITES)ーーの最も厳しいランク(★)へ引き上げるように要望が提出されたのは、実は、弓奏弦楽器の弓の原料・フェルナンブコだけではありません。オーボエ、クラリネットなどに用いられるアフリカン・ブラックウッドもです。グラナディラ(Dalbergia melanoxylon)とも言います。 

    アフリカン・ブラックウッドの取引規制は、1994年の第9回締約国会議(CoP9)で見送られたのち、2017年1月2日のCITES第17回締約国会議(CoP17)  で、フェルナンブコと同じ「附属書Ⅱ Appendix2」への指定が決定されました。この度の提案はそれを「附属書I 」に引き上げようと言うものです。

    附属書についてもう一度、内容を確認してみましょう。

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    ★ワシントン条約では、絶滅のおそれがあり保護が必要と考えられる野生動植物を「附属書I Appendix1」「附属書Ⅱ Appendix2」「附属書Ⅲ Appendix3」の3つに分類しています。

    現状「附属書Ⅱ 」・・・「現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれのあるもの」⚫️商業目的の取引は可能 ⚫️輸出国政府の発行する輸出許可書等が必要

    提案「附属書I 」・・・「絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている又は受けるおそれのあるもの」⚫️学術研究を目的とした取引は可能 ⚫️輸出国・輸入国双方の許可書が必要

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    この提案に反対するオンライン署名活動を繰り広げているサイトでは、以下のように説明されています。文中の「他の産業」は音楽産業ではない産業のことで、「過剰消費」は、おそらくは多くの場合、違法伐採や輸出だったのではないでしょうか。

    • 何世紀も前から世界的に有名な管楽器メーカー——特に欧州の会社——は、他の産業がアフリカン・ブラックウッドの過剰消費をしたことで不利益を被り、この代替不可能な資源へのアクセスを失う可能性が高い。

    ちなみに、ヤマハのwebサイトによると、アフリカン・ブラックウッドの主な産地はタンザニア南部とモザンビーク北部で、この資源を枯渇させないために、2015年からタンザニアでサステイナブルな森づくりが始まっているそうです。

    SNSで世界と繋がっているので、ヨーロッパや北米での動きも手に取るようにわかります。今度こそフェルナンブコが「附属書I」に引き上げられそうだという話がちらほらと聞こえるようになった頃、アフリカン・ブラックウッドも同じ局面にあり、決定するとオーボエやクラリネットの製造、楽器を持った移動が困難になるという話もSNS上で見て、知っていました。

    そして、ここにきてフェルナンブコについては、遂に日本でもなんとか食い止めようという動きが出てきました。ところが、なぜかアフリカン・ブラックウッドについては殆ど声は聞こえてきません・・・。どうしてなのか分かりません。「附属書Ⅱ 」になってから、そんなに経っていないので、もしかしたら関係者は「まだ大丈夫」とたかを括っているのかもしれませんし、単にわたしが情報を把握できていないだけかもしれません。

    絶滅しそうな植物の保護は、もちろん実施してください。ただ、音楽という人類が数百年の時間をかけて育んできた遺産を守ることも、また必要だし、重要だと思います。優れた演奏家であればあるほど、楽器に対するこだわりも増します。道具は非常に重要です。スポーツ選手がベスト記録を叩き出すのに、どんなスニーカーでも良いはずがありません。私たち音楽家は、瞬間の芸術で勝負をしているのです。オーケストラ連盟から私が所属するオーケストラへの依頼で、所属する弦楽器奏者がメインで使っている弓の原材料の調査が行われました。もちろん100%フェルナンブコでしょう。問題なのは、わたしたちクラシック音楽界の「常識」が、世間では全く知られていない点にもあります。丁寧に説明することが必要です。伐採木が楽器用材として使用される率は、かなり低いと想像します。もし今回のCopで、提出案が採択されなかった場合はチャンスです。その時こそ、どのようにするのが最善なのかを慎重に検討して、植物の保護と楽器にまつわる技の継承を両立させるような仕組みを作ってもらえたらと思います。

    【Cop20の結果はこちらからhttps://enaviolin.com/2026/01/05/第20回copでのフェルナンブコの件/

  • Daily Life

    秋の食卓

    誰かと会うと、物価高の話ばかりになりますが、今秋は秋の味覚がとても美味しく、しかもお安い! 

    栗おこわ用に4, 50個、皮を剥きました。

    作曲家のロッシーニは美食家としても有名です。クラシックの音楽家は、食べるの大好きな人ばかりです 笑

    最近、秋刀魚や鯵をお刺身用におろすなど、延々と美食の日々が続いています(^^)

  • レッスン,  ヴァイオリンあれこれ

    かじのヴァイオリンスクールがAmeba塾探しの「東京都内のバイオリン教室おすすめ93選」に

    Ameba塾探しの「東京都内のバイオリン教室おすすめ93選」に当教室が紹介されました!!

    Amebaさん、どうもありがとうございます。

    「東京都内のバイオリン教室おすすめ93選」へのリンク
    https://terakoya.ameba.jp/lessons/a000001617/

    こちらからは塾を見つけられるみたいです。
    Ameba塾探しのTOPページへのリンク https://terakoya.ameba.jp/

  • Love Music,  コンサート&レクチャー&出版情報

    ユニフィルの定期演奏会!曲目解説を書きました

    先月19日に行われた東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団第44回定期演奏会に出演しました(長年、第一ヴァイオリンの団員を務めさせていただいています)。曲目は、バーバー「弦楽のためのアダージョ」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」と「交響曲第6番 田園」。バーバーは、もしかしたら弾くの初めてか、ずっと前に弾いたかも?という感じでしたので、先ず自分の練習で、1から曲に向き合うことから始めました。とは言っても、やはり人数の少ない弦楽だけの合奏なので、音の作り方やフレージングをセクションでまとめることが大事です。そして、演奏会当日はホールの音響に合わせて、調整することも必要です。かなり思いっきり弾くことになりました。

    ユニフィルの定期演奏会のプログラム掲載曲目解説を、今回初めて書かせていただきました。タイトルは「神への祈り、そして賛歌で締めくくる大胆不敵な試み」。アメリカの近代作曲家バーバーで幕開けて、メインの2曲をベートーヴェンという組み合わせは結構珍しいのではないかと思ったのですが、こんな意図があったかな〜と想像しながら書きました。

    先日、バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」の動画公開の知らせが届きました。是非視聴してみてくださいね!