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    8月最後の週末にハープと

    友人のハーピスト清水梨紗さんからお誘いを受けて、同仁キリスト教会のハープを救済するためのチャリティーコンサートに出演することになりました。

    目白台にある「同仁キリスト教会」は明治半ばに設立されたプロテスタント系の教会です。こちらの教会には、いつ頃設置されたかはわからないのですが、珍しくハープが置かれています。長年にわたって月に一回、無料で聴くことができるハープのコンサートが行われてきました。

    きっと、ここが音楽との出会いの場所になった方もおられるでしょう。

    その大事なハープですが、経年劣化してしまい修復が必要になったそうです。築地本願寺にあるパイプオルガンも修復が必要な状態だとお聞きしましたし、楽器にせよ道路にせよ水道管にせよ、この数年が限界・・・ということが、最近あちこちで起きていますね。

    29日(土)の13時と16時の2公演です。いずれの回も出演します!演奏するのは、モンティー作曲「チャールダーシュ」と、フォーレ作曲「子守唄」です。

    ハープとヴァイオリンだなんて、初めての編成なのでドキドキです💕きっとそのドキドキが伝わる演奏になるのかなぁなんて思っています。また、このコンサートにはハーピストがナント9名も出演します。豪華!色々な曲が聞けたり、演奏者ごとの個性の違いを聞けたりして、楽しめそうです。

    沢山の方にいらしていただき、どうか無事、ハープが修復されますように🤲ご来場を心よりお待ちしております❣️

  • Love Music,  コンサート&レクチャー&出版情報

    8月25日ユニフィルのメンバーで室内楽コンサート

    遂に猛暑となってしまっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

    8月は室内楽のコンサート2つに出演します!(例年2・8月は演奏会は少ないのに珍しく・・・)

    8月25日(火)、大田区民ホールアプリコ小ホールにて開催されるユニフィルの第3回目の室内楽コンサートは、モーツァルトの有名なオーボエ四重奏曲、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番、後半にブラームスの弦楽六重奏曲第1番という、とてもディープなプログラム。

    最近は、世界中の若手クラシック奏者がソロだけではなく、室内楽にも積極的に取り組むように変わってきました。全く表立って見えませんが、少しずつ室内楽に興味を持つ層も育ってきたのかもしれません。

    モーツァルトはヴァイオリン1本ですが、私が演奏します。メンデルスゾーンとブラームスでは、セカンドヴァイオリンを担当します。ファーストを演奏する印田千裕さんは、徐々に中堅になりつつある若手のヴァイオリニストで、特に最近はかなりの売れっ子で、ソロからオケのコンミスまで幅広く活躍しておられます。セカンドヴァイオリンはとりわけファーストヴァイオリンの音楽の解釈、音色や音質に沿って演奏していくものなので、印田さんとペア(?)を組むことで、また新たな自分との出会いもあるかな〜と楽しみにしています!

    暑い夏の夜、室内楽の響きに身を置きながら涼みにいらしていただけたら幸いです!

  • Love Music

    いつも心は輪島の人たちと💕音楽ができること

    昨年2月3日に日本オーケストラ連盟の呼びかけで、首都圏オーケストラの団員が集まり、輪島で復興支援のコンサートを開催したことは、このブログにも書いたとおりです。

    この演奏会について、「eぶらあぼ」の記事を見つけました。輪島の人たちからの感想も書いてある、素敵な記事です。もし良かったら読んでみてください。いつも心は輪島の人たちと💕

  • Love Music,  ヴァイオリンあれこれ

    航空旅客への楽器持ち込みに関する規則改正に進展

    朗報です♪

    海外に行く度に「楽器を飛行機に持ち込ませてもらえなかったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。それと言うのも、しょっちゅう「そのままでは持ち込ませてもらえず、ケースから出してセーターに包んで持ち込んだ」とか「預けさせられた」とか、恐ろしい話ばかり聞こえてくるのです。。。

    何気なくSNSを見ていたら、EU内での航空機内への楽器持ち込みに関する朗報が!2026年6月23日のMU(ミュージシャンズ・ユニオン)による発表では「長年にわたる運動の結果、欧州議会と欧州理事会は、音楽家の航空旅行環境を改善するため、航空旅客の権利に関する規則の改正案について暫定合意に達し、機内への楽器持ち込みに関するより明確な規則が設けられることになった」とのこと。

    英語が読みにくいので、以下にMUのWebサイトと、暫定合意書の該当部分の、自動翻訳による翻訳を貼り付けます。楽器を持ってEU内を飛行機で移動する方の助けになると嬉しいです。ただ、この翻訳を参考にして、もしアクシデントが起きたとしても、当方では責を負いかねます。その旨、ご了承ください。

    写真は昨日演奏した鎌倉芸術館。座席シートの色が神々しい!

  • Love Music,  ヴァイオリンあれこれ

    ヴィブラートはおもしろい

    ヴィブラートは、ヴァイオリンのテクニックの中でも、演奏者の個性が最も顕著に現れる技のひとつ。震える音は、演奏者の心の震えを表現しています。

    ヴィブラートは、手首からかけるヴィブラート、腕からかけるヴィブラート、指先でかけるヴィブラートの3つに大別できます。このうち指先のヴィブラートを使う機会はかなり限定的で、手首か腕かのどちらかをマスターするのが標準で、場合によっては両方ともできるようにします。一般的に、手首からのヴィブラートは柔らかいまろやかな音に聞こえ、腕からのヴィブラートはダイナミックに聞こえます。

    わたしは腕全体でかけるヴィブラートがデフォルトです。小学生の時、最初にヴィブラートを習ったレッスンで、先生が2種類を実演してくださって「どちらがいいかしら?」と尋ねてくださったのを今でも覚えています。でも結果的に、腕からのヴィブラートを選んで習得したというより、できるようになったのがそっちだったというのが実態のように思います。最初はなかなくうまくできなくて、先生に聞かれるのが恥ずかしくて、レッスンではヴィブラートがかけられないという程、シャイな子どもでした。

    手首からのヴィブラートはなんというか、楽々と自然にかかるように見えるのに対し、腕からのヴィブラートは少し不器用そうに見えるかもしれません。なにしろ、たくさんの部分を揺らすわけですから。でもヴィブラートの幅(広く、狭く)、速さ(遅く、速く)の調節もできますし、特に不自由はありません。こう書いていて気がついたのですが、手首のヴィブラートよりも多くの関節を使うわけですから、より柔軟に体を使えることが条件かもしれません。左の腕の肩からの入れ具合は、かなり影響すると思います。指を指板に置く角度もそれで変わるので。指ごとのヴィブラートのかかり方の落差はない方がいいのですが、人の手は不思議で、同じ手の形をしている人はいません。指が手についている向きも、ひとりひとりかなり異なります。だからこそ、ヴィブラートをかけ易い向きにして指を指板に置くことが重要で、ここは自分で自分の演奏を検証し、改善していく必要があります。コツコツと積み重ねることこそが、ヴァイオリンの上達の秘訣です。

    また、ヴィブラートは、基音から下に向かってかけます。ヴィブラートとは、そもそも音程の揺れですから、波打つように聞こえます。でも波があまりに不規則に揺れると、船酔いしたみたいになって、聞く人に不安感を与えます。良いヴィブラートは、どんなに揺れても芯があります。この芯こそ、規則性であり、コントロールです。

    ただ、コントロールはできる/できないと単純に分けるのではなく、水彩絵の具のように、無限大のヴァリエーションをつけたいのです。このレベルの要求が自分の中に湧いてきたら、結構いいです。そのまま精進して(練習も楽しく遊びながら?)、どんどん進めてください。

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    ヴィブラートは、本当にひとりひとり違っていて面白い!速い人、遅い人、柔らかい人etc. 本当にその人の個性です。意図して違いが出てくるものではなくて、自然と湧き上がってくるものなので、余計におもしろいです。

    さて、わたしの好きなアーティストにPrince(1958-2016)がいます。代表作Purple Rainで彼の存在を知った時は、なんだか風変わりな人?曲?だなと思ったのを記憶しています。だって歌詞は、ちょっと朗誦風で、何度も何度も”Purple Rain”を繰り返すだけなんです。朗誦の部分は、もちろん聞き取れなかったので、どうやっても”Purple Rain”ばかりの曲に聞こえるわけです。紫の雨?(^^;; しかも歌手のお兄さん、紫のスーツ着てバイクに乗っているという、あまりに独特すぎる世界・・・お近づきになれなさそうだったので、当時はのめり込むこともなく終わりました。マイブームが始まったのは、この2、3年です。あるとき、ふとPrinceを思い出して、聴き始めたのがきっかけです。マイケル・ジャクソンやマドンナと同時期の大スターだけど、彼らほど知られておらず過小評価されていますが、そんなことは関係なく楽しんでいます。

    最近、YouTubeの自動再生で聴いて、ぶっ飛んでしまったのが以下の曲です。ビートルズの曲で、ビートルズに熱中したであろうアーティストたちが、おじさんになって、みんなで少年時代に戻って楽しんで演奏しているいかのような動画です。

    “While My Guitar Gently Weeps”  with Prince, Tom Petty, Jeff Lynne and Steve Winwood

    3:29あたりで登場するプリンスのギターソロが凄過ぎて衝撃!プリンスのギターで、まさにギターが泣く(weep)!gentlyではなく、激しいのは、乱れる心中を表現しているでしょう。

    プリンスのギターのテクニックは本当に素晴らしい!!ものすごいヴィルトゥオーゾで、ヴィブラート、グリッサンドなどの音程の変化、タイミング、どこまでも超人的。そしてそれを魅せるパフォーマーとしての才も、まさにgiftです。giftはその人に備わっていなければ、それはそれで諦めるしかないのですが、テクニックなら努力で何とか身につけられるかもしれない。今日も練習がんばろう!!前進あるのみ!よいGWを!

    While My Guitar Gently Weeps

    I look at you all see the love there that’s sleeping
    While my guitar gently weeps
    I look at the floor and I see it needs sweeping
    Still my guitar gently weeps

    I don’t know why nobody told you
    How to unfold your love
    I don’t know how someone controlled you
    They bought and sold you

    I look at the world and I notice it’s turning
    While my guitar gently weeps
    With every mistake, we must surely be learning
    Still my guitar gently weeps

    I don’t know how you were diverted
    You were perverted too
    I don’t know how you were inverted
    No one alerted you

    I look from the wings at the play you are staging
    While my guitar gently weeps
    Cause I’m sitting here doing nothing but aging
    Still my guitar gently weeps

    Purple Rain

    I never meant to cause you any sorrow
    I never meant to cause you any pain
    I only wanted one time to see you laughing
    I only want to see you laughing in the purple rain

    Purple rain, purple rain
    Purple rain, purple rain
    Purple rain, purple rain

    I only want to see you bathing in the purple rain

    I never wanted to be your weekend lover
    I only wanted to be some kind of friend
    Baby, I could never steal you from another
    It’s such a shame our friendship had to end

    Purple rain, purple rain
    Purple rain, purple rain
    Purple rain, purple rain

    I only want to see you underneath the purple rain

    Honey I know, I know, I know times are changing
    It’s time we all reach out for something new
    That means you too
    You say you want a leader
    But you can’t seem to make up your mind
    I think you better close it
    And let me guide you to the purple rain

    Purple rain, purple rain
    Purple rain, purple rain

    If you know what I’m singing about up here
    C’mon, raise your hand

    Purple rain, purple rain

    I only want to see you, only want to see you
    In the purple rain

  • Daily Life

    吉祥寺をふと歩くと・・・

    今日は、教育評論家の尾木ママこと、尾木直樹さんとすれ違いました。吉祥寺在住と噂には聞いていましたが、本当だったのね!

    吉祥寺でお見かけする有名人というと、最も頻繁にお見かけしたのは漫画家の楳図かずおさん。でも一年くらい前に、お亡くなりになってしまいましたね。いつも赤と白のボーダーのシャツを着ていらっしゃいました。犬を飼っていた頃、玉川上水のほとりを散歩させていたら、楳図かずおさんとすれ違ったのですが、その時に犬に着せていた服が、赤と黒(白ではなくてよかった)のボーダーで、思わずクスリとしてしまいました🤭

    その昔は、俳優の萩原流行さん!とってもよくお見かけしました。ウエスタンなファッションでいつも目立っていました。俳優では、斎藤晴彦さんも。斉藤さんは武蔵野市民文化会館の裏のマンションにお住まいだったと聞いたことがあります。

    あと佐野史郎さん。今でも住んでいらっしゃるのでしょうか。

    原田美枝子さんはご近所に住んでいらっしゃるらしいですが、一度もお見かけしたことがありません。きっと変装されているのかしら。女優さんですから、変装得意そう!

    最後を飾るのは、ボクシングの輪島功一さん!とても人懐っこいお人柄で、近所でも有名です。もうずいぶん前ですが、犬の散歩をしていたときに「この子、いい犬だね〜。スタイル抜群じゃない!こんなダックス、みたことないよ」と褒めてくださいました。子どもを産ませたらいいね、と仰るので、避妊手術していると言ったら、すごく残念そうにされていました(同感!)。輪島さんのすごいところは、お散歩の時に、いつもトングとビニール袋を持ってゴミ拾いされているのです(以前は、わんちゃんも連れていたと記憶しています)。ほんのちょっとしたことかもしれませんが、やはり積み重ねが大切なのだと、学びがあります。

  • Daily Life,  Love Music

    神戸市室内管弦楽団への市からの補助金打ち切りニュースを聞いて想うこと

    先月、神戸市は2027年度をもって室内オケへの補助金を打ち切る方針というニュースが駆け巡りました。そして、同団体の音楽監督の鈴木秀美さんの会見が昨日開かれ、神戸市民に質の高い音楽を提供し続けたいとおっしゃって、存続を訴えたというニュースが今日報じられました。

    市が問題視したのは、楽団の集客力の低さ。集客力はいつも、文化芸術活動の価値を計る物差しと考えられます。「集客力」は、販売実績と言い換えることもできるでしょう。これは、多くの人がお金を払うものにこそ価値があり、そうでないものには価値がない、という考えに基づいています。

    神戸の室内オケのニュースが報じられた直後に、2023年10月末に老朽化のために閉場して以来、建て替え工事が手づかずのままになっている国立劇場についてのニュースも報じられました。再開場は当初は29年に予定されていましたが、建築資材の高騰などの理由で建て替え工事の入札が2度不調に終わり、33年度の再会場を目指しているとのこと。3度目の入札が公告されたそうです。

    もう2年半、閉場したままになっても、関係者や国民のなかのごく一部に過ぎないファンしか困っていないのだから、このまま再開場しなくてもいいじゃん!という声や、チケット売れないオーケストラは潰れちゃってもいいじゃん!と考える方もとても多いのでしょう。

    そうそう、そう言えば、文化庁が、国立の博物館や美術館に対して、自己収入(入館料やグッズ販売利益)を増やすように数値目標を定めた、というニュースも確か3月初旬に報道されました。企画展などで自己収入額が40%を下回り、「社会的に求められる役割を十分に果たせていない」と判断した場合、「再編」の対象になるとか。。。

    最悪の場合、オケが溢れる東京都のような環境ではない一地方からプロオケが姿を消し、国立劇場はずっと閉館、国立美術館や国立博物館はしょぼくなる。はぁ?なんと見事な政策なんでしょう。日本、輝きそうですね(もちろん嫌味で言っています)。

    その昔(2009年末)、民主党の鳩山政権下「事業仕分け」というものが行われて、その時に文化予算が削減されたことを思い出しました。当時、著名な音楽家たちが会見を開いて反対意見を述べたのですが、その時にピアニストの中村紘子さんが言った言葉が忘れられません。「芸術はお金がかかるんです!」。実は、中村紘子さんがこう言い放ったことに、わたしはちょっとギョッとしてしまったのです。その説明でみなさん、納得してくれるのだろうか・・・と。一般人の感覚とあまりにもかけ離れていて、そんなことを言ったら、かえって逆効果なのではないかと。

    その後もずっと音楽家を続けて、今振り返ってみると、中村紘子さんが言ったことは正しかったと思うようになりました。お金をかけないで、人を感動させるようなステージ、展示なんて、絶対にできません。そもそもお金以上に時間(時間というと語弊があるかもしれませんが、ステージを成功させるために費やす熱量とでも言いましょうか)がかかっています。時間をかけないで(つまり音楽なら、ちょっとしか練習しない、リハーサルも最低限で、ということになる)、人を感動させることなんて絶対に無理。これは、例えば国際的に活躍する音楽家や美術家など、上のレベルの仕事をしている人ほど、強く思っていることです。例えばピアノの天才はいとも容易く演奏しているように見えます。でも、世間で天才と思われている人ほど、毎回の本番にかける熱量は大きいのです。人生の全てをかけているでしょう。「時は金なり」と申しますが、そうやって費やした時間・熱量をどうやったらお金に換算することができるでしょうか。また、人を感動させられるステージを作れるような演奏を披露するには、その準備ができる環境があることが必須です。要は、毎日の練習のための時間や場所を確保できる、ということです。片手間に練習するのでは、プロと言えるようなステージはできません。そう考えると、やはり中村紘子さんがおっしゃった通り、「芸術はお金がかかるんです!」

    でも、例えば自分が会社の社長だったとして、こうした論理が通用するかと言うと、きっとそうではない。いくら人生かけたって、血の滲むような努力をしたって、買ってもらえないものは人に必要とされていない、もし販売利益以外の効果があるのだとしたら数値をはっきりさせろ、というのが経営者の論理だと思います。

    ここでひとつ見えてきたことがあります。つまりは、こうした経営者の論理(市場原理と換言できるでしょう)で、国政や地方行政の方向が決められているということです。これに対しては、わたしは異論を唱えます。

    太平洋を挟んだ向こう側の大きな国の大統領が、しっちゃかめっちゃかやっていますが、この方も「儲かれば何でもいい」「自分が得すれば何をしてもいい」というような発想ですね。極端な例ではありますが、その先にあまり良い世界が待っているようには見えません。

    文化庁が行っている事業には、子どもたちに文化芸術体験の機会を与えることを目的としたものがあります。でも本当は、文化芸術の体験の機会が欲しいのは、子どもだけではないのですよね。大人だって、そうした機会があったらいいなと思っている方、沢山いらっしゃると思うのです。日本が成熟した社会になかなか変わっていかないのは、目先のことばかりで判断してしまう傾向が強いからかもしれません。

    政治は、会社経営よりもっと大きなヴィジョンが必要でしょう。人々の暮らしを実質的に豊かにするだけでなく、精神的にも豊かにしていくことが、政治の目的であって欲しいと思います。でもここで敢えて、国を大きな会社と仮定してみるならば、福利厚生がなっていない会社は、社員にとって魅力がありません。お金を稼ぐための労働の場でしかないでしょう。

    ここ最近、街を歩くと、みんな労働者に見えてしまいます。公園で楽しそうに過ごしている人を見ても、労働の合間の休憩時間を過ごしているかのように、私の目に映ることがあります。こうしたことが何かを象徴しているかのように思うのは、私だけでしょうか。

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    最後に、件の神戸市室内管弦楽団の名演をひとつご紹介したいと思います。

    大澤壽人作曲《ベネディクトゥス幻想曲》(1944)。山田和樹指揮・神戸市混声合唱団。2023年5月19日神戸文化ホールでの演奏会。

    大澤壽人(おおさわひさと 1906-53)は当初独学で作曲した。日本には作曲を専門に学べる学校がなかったために、ボストンに留学して作曲を正式に学び、そのあとパリでもエコールノルマル音楽院に通い、名教師ナディア・ブーランジェの個人レッスンを受けた。ボストンでもパリでも、大成功を収めている。ところが帰国したのは二二六事件の直前、太平洋戦争に突入する時代が近づいていた。そもそもクラシック音楽は国民のごく一部でしかない、ハイソサエティやインテリの「娯楽」であった上に、西欧の最新の作曲技法が用いられた大澤の音楽は、斬新過ぎて人々に求められなかった。

    《ベネディクトゥス幻想曲》は、1944年5月に完成された。オーケストラと、ヴァイオリン独奏、合唱という非常に珍しい編成で、演奏には30分弱かかる。この時期の日本では、同盟国のドイツやイタリア以外の洋楽は「敵性音楽」として禁止されていたが、そもそもオーケストラの演奏会など、口にすることも憚られただろう。上演される当てなど全くないこの曲を、大澤はどのような気持ちで作曲していたのだろうか。

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    遊び心

    気がついたら桜は散り始め、花びらは池の水面に行列、若い葉が姿を現していた。椿をちょこんと柵の上に並べたのは、だあれ?

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    オーストリアへ逃避行vol.2

    モーツァルテウム時代の友人たちと、ザルツブルグ中央駅のカフェで朝食を取りながらおしゃべりの花を咲かせてきました。お2人とも結婚して現地に残った方で、ハープ専攻だったYさんとお会いできたのは、きっと10数年ぶり!息子さんは才能あるピアニストで、今では国際的に活躍しています。モーツァルト週間にも出演したとか。

    昔の友だちの良いところは、昔の話でも、今の話でも、どんな話題でも話せてしまうところ!みんな幸せそうに暮らしているので良かったです。

    滞在先の家の窓から

    ちょっと面白いなーと思ったのはマクドナルド。地産地消を目指していて、オーストリア産のポテトやお肉などを積極的に利用していると動画で紹介されていました。どうりでポテトがおいしかった

    今回、オーストリアの郷土料理も食べて帰ろうということで、オーストリア人の友人2人を誘ってRechenwirtへ。オーストリア料理のなかでも1番大好きなターフェルシュピッツ❤️ようやく食べられた❤️もう思い残すことはない(でも次はお目当てのあのレストランで食べたい。このユーロ高では高級店は行けない)

    付け合わせのポテトも素晴らしい

    帰国の途につきました。いつもはドイツの空港から飛ぶのですが、今回は珍しくザルツブルグから飛行機に乗りました。

    ファーストラウンドのパン
    東京は雪だった日に何故かザルツブルグは晴天
    雲がダンダン模様でおもしろい!
    ヒースロー空港近く。よく見ると、どの家も敷地は細長く、2階か3階建ての横幅が狭い家と庭、という組み合わせ。

    空中からロンドンの街並みを楽しんだ後は、ヒースロー空港でブリティッシュエアウェイズのラウンジGalleries Club Loungeでのんびり。BAラウンジのお食事は素晴らしい!!以前はイギリスはご飯がまずいことで世界的に知られていましたが、企業努力の賜物。JALのラウンジより、ずっと、ずっと、楽しめました。JALのラウンジは、本当にクオリティー低下が著しい。以前はおいしいお食事と、優れた設備で癒されたけれど、その時代を知っているだけに、コストカットの影響が手に取るようにわかる。そういうのって、戦略としては失敗なのではないかと‥

    ともあれ、BAラウンジのお料理ご覧あれ!

    ラウンジで夜明けを
    シャワーは至ってシンプル。そういうのはエコの観点から、寧ろ賛成できます。

    JALのラウンジのこと、色々書いてしまいましたが、やはり機内は素晴らしい。客室乗務員さんの心配りは、他に類を見ません。そして清潔感。

    でも、ごめんなさい。やっぱりJALのお食事は美味しくないです。ビジネスかファーストに乗らないと、もうダメなのかもしれません。JALのお食事の質が低下したのかもしれないし、他の航空会社が頑張って克服して、追いつかれてしまったのかもしれませんね‥

    プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえました。嬉しい☺️

    一週間ほどの旅行でしたが、旧友と親交を深めたり、懐かしい料理を食べたり、なんと言っても、またヴァイオリン三昧で、色々な弓を試したり、楽譜を買ったりして、本当にリフレッシュできました。その成果は来年のリサイタルで!

    あと、実は、某雑誌からのご依頼で、今年解散するハーゲン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ヴェロニカ・ハーゲンさんにインタビューしてきました。普段ちょっとできない質問も沢山投げかけて、全部答えてくださいました。ひとつひとつの質問に非常に丁寧に答えるヴェロニカに、クラシックの中でもある意味最も真面目&地味な「弦楽四重奏」というジャンルに人生を捧げた音楽家の姿を見ました。その生き方に敬服。ハーゲンのみなさんには本当にお世話になったので、今年7月の公演は涙が止まらないだろうなぁ。。。

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    オーストリアへ逃避行⁈

    1月30日から一週間ほどザルツブルグに行ってきました!

    羽田空港JALのラウンジでスッキリしてから
    ヘルシンキの空港で夜明けを眺めながら乗り換え便を待ちました。案外、夏の夜明けのほうがカラフルだったかも。
    ヘルシンキからミュンヘンへ向かう飛行機の中。あたり一面が赤く染まりました。
    ザルツブルグ着

    ザルツブルグは毎年一月から二月にかけて、「Mozart Wocheモーツァルト週間」という音楽祭が開かれます。室内楽から管弦楽、オペラまでモーツァルトの名作が上演されます。音楽祭閉幕直前にザルツブルグに滑り込めると分かり、チケットを探しましたが、主だった公演は全てソールドアウト。でも私の大好きなザルツブルグマリオネット劇場の音楽祭での最後の公演に行けました。

    自然破壊をテーマとした演目で、モーツァルトの名曲を歌い手3名と小さな合奏団が出演して、マリオネットと共演するというもの。歌い手さんも演奏家もみんな上手で、日本でこのレベルのことはできないのではないかな〜。音楽家の実力の問題ではなくて、文化や環境に対する意識がもっと高まらないと、、、