ヴィブラートはおもしろい
ヴィブラートは、ヴァイオリンのテクニックの中でも、演奏者の個性が最も顕著に現れる技のひとつ。震える音は、演奏者の心の震えを表現しています。
ヴィブラートは、手首からかけるヴィブラート、腕からかけるヴィブラート、指先でかけるヴィブラートの3つに大別できます。このうち指先のヴィブラートを使う機会はかなり限定的で、手首か腕かのどちらかをマスターするのが標準で、場合によっては両方ともできるようにします。一般的に、手首からのヴィブラートは柔らかいまろやかな音に聞こえ、腕からのヴィブラートはダイナミックに聞こえます。
わたしは腕全体でかけるヴィブラートがデフォルトです。小学生の時、最初にヴィブラートを習ったレッスンで、先生が2種類を実演してくださって「どちらがいいかしら?」と尋ねてくださったのを今でも覚えています。でも結果的に、腕からのヴィブラートを選んで習得したというより、できるようになったのがそっちだったというのが実態のように思います。最初はなかなくうまくできなくて、先生に聞かれるのが恥ずかしくて、レッスンではヴィブラートがかけられないという程、シャイな子どもでした。
手首からのヴィブラートはなんというか、楽々と自然にかかるように見えるのに対し、腕からのヴィブラートは少し不器用そうに見えるかもしれません。なにしろ、たくさんの部分を揺らすわけですから。でもヴィブラートの幅(広く、狭く)、速さ(遅く、速く)の調節もできますし、特に不自由はありません。こう書いていて気がついたのですが、手首のヴィブラートよりも多くの関節を使うわけですから、より柔軟に体を使えることが条件かもしれません。左の腕の肩からの入れ具合は、かなり影響すると思います。指を指板に置く角度もそれで変わるので。指ごとのヴィブラートのかかり方の落差はない方がいいのですが、人の手は不思議で、同じ手の形をしている人はいません。指が手についている向きも、ひとりひとりかなり異なります。だからこそ、ヴィブラートをかけ易い向きにして指を指板に置くことが重要で、ここは自分で自分の演奏を検証し、改善していく必要があります。コツコツと積み重ねることこそが、ヴァイオリンの上達の秘訣です。
また、ヴィブラートは、基音から下に向かってかけます。ヴィブラートとは、そもそも音程の揺れですから、波打つように聞こえます。でも波があまりに不規則に揺れると、船酔いしたみたいになって、聞く人に不安感を与えます。良いヴィブラートは、どんなに揺れても芯があります。この芯こそ、規則性であり、コントロールです。
ただ、コントロールはできる/できないと単純に分けるのではなく、水彩絵の具のように、無限大のヴァリエーションをつけたいのです。このレベルの要求が自分の中に湧いてきたら、結構いいです。そのまま精進して(練習も楽しく遊びながら?)、どんどん進めてください。
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ヴィブラートは、本当にひとりひとり違っていて面白い!速い人、遅い人、柔らかい人etc. 本当にその人の個性です。意図して違いが出てくるものではなくて、自然と湧き上がってくるものなので、余計におもしろいです。
さて、わたしの好きなアーティストにPrince(1958-2016)がいます。代表作Purple Rainで彼の存在を知った時は、なんだか風変わりな人?曲?だなと思ったのを記憶しています。だって歌詞は、ちょっと朗誦風で、何度も何度も”Purple Rain”を繰り返すだけなんです。朗誦の部分は、もちろん聞き取れなかったので、どうやっても”Purple Rain”ばかりの曲に聞こえるわけです。紫の雨?(^^;; しかも歌手のお兄さん、紫のスーツ着てバイクに乗っているという、あまりに独特すぎる世界・・・お近づきになれなさそうだったので、当時はのめり込むこともなく終わりました。マイブームが始まったのは、この2、3年です。あるとき、ふとPrinceを思い出して、聴き始めたのがきっかけです。マイケル・ジャクソンやマドンナと同時期の大スターだけど、彼らほど知られておらず過小評価されていますが、そんなことは関係なく楽しんでいます。
最近、YouTubeの自動再生で聴いて、ぶっ飛んでしまったのが以下の曲です。ビートルズの曲で、ビートルズに熱中したであろうアーティストたちが、おじさんになって、みんなで少年時代に戻って楽しんで演奏しているいかのような動画です。
“While My Guitar Gently Weeps” with Prince, Tom Petty, Jeff Lynne and Steve Winwood
3:29あたりで登場するプリンスのギターソロが凄過ぎて衝撃!プリンスのギターで、まさにギターが泣く(weep)!gentlyではなく、激しいのは、乱れる心中を表現しているでしょう。
プリンスのギターのテクニックは本当に素晴らしい!!ものすごいヴィルトゥオーゾで、ヴィブラート、グリッサンドなどの音程の変化、タイミング、どこまでも超人的。そしてそれを魅せるパフォーマーとしての才も、まさにgiftです。giftはその人に備わっていなければ、それはそれで諦めるしかないのですが、テクニックなら努力で何とか身につけられるかもしれない。今日も練習がんばろう!!前進あるのみ!よいGWを!
While My Guitar Gently Weeps
I look at you all see the love there that’s sleeping
While my guitar gently weeps
I look at the floor and I see it needs sweeping
Still my guitar gently weeps
I don’t know why nobody told you
How to unfold your love
I don’t know how someone controlled you
They bought and sold you
I look at the world and I notice it’s turning
While my guitar gently weeps
With every mistake, we must surely be learning
Still my guitar gently weeps
I don’t know how you were diverted
You were perverted too
I don’t know how you were inverted
No one alerted you
I look from the wings at the play you are staging
While my guitar gently weeps
Cause I’m sitting here doing nothing but aging
Still my guitar gently weeps
Purple Rain
I never meant to cause you any sorrow
I never meant to cause you any pain
I only wanted one time to see you laughing
I only want to see you laughing in the purple rain
Purple rain, purple rain
Purple rain, purple rain
Purple rain, purple rain
I only want to see you bathing in the purple rain
I never wanted to be your weekend lover
I only wanted to be some kind of friend
Baby, I could never steal you from another
It’s such a shame our friendship had to end
Purple rain, purple rain
Purple rain, purple rain
Purple rain, purple rain
I only want to see you underneath the purple rain
Honey I know, I know, I know times are changing
It’s time we all reach out for something new
That means you too
You say you want a leader
But you can’t seem to make up your mind
I think you better close it
And let me guide you to the purple rain
Purple rain, purple rain
Purple rain, purple rain
If you know what I’m singing about up here
C’mon, raise your hand
Purple rain, purple rain
I only want to see you, only want to see you
In the purple rain