CD&Books
著作『ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け』(青弓社、2024年)
第4回東京大学而立賞受賞作、2024年7月6日「日本経済新聞」朝刊 短評、
「紀伊國屋じんぶん大賞2025 」選考委員が選ぶ!選外この1冊
筆者による紹介文も東京大学UTokyo Biblio Plazaからご覧ください。

「紀伊國屋じんぶん大賞2025 」選考委員が選ぶ!選外この1冊 推薦コメント
明治初期、西洋音楽を耳にしたことがない日本人は、楽譜が読めないどころかドレミの音階にもなじみがない。そんな中、音色のみならず音程など全てを自らコントロールしなければならないこの楽器はどのように受容され、製作までされるようになったのか。緻密な史料調査に敬服、本書につづく次回の著作も楽しみに待ちたい。
津畑優子氏(学術和書部)
2024年7月6日「日本経済新聞」朝刊 短評 明治期に日本人がバイオリンに親しむきっかけを作った組織としては、東京芸術大学のルーツである音楽取調掛やメーカーの鈴木バイオリン製造が知られているが、他にもハリストス正教会や雅楽家など多様な組織や人がかかわった。バイオリニストである著者が、詳細な調査でその全体像に迫ったのが本書だ。(以下つづく)
著作 『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで』(青弓社、2022年9月)
2022年9月の図書館振興財団の選定図書に選出
2022年11月2日『赤旗新聞』沼野雄司氏(桐朋学園大学教授)による書評「植民地支配ともつながる拡がり
『図書新聞』3578号(2023年2月4日発売)上野正章氏による書評

分担執筆/”Violin Playing and Women in Japanese Music”

梶野絵奈、長木誠司、ヘルマン・ゴチェフスキ編著『貴志康一と音楽の近代 ベルリン・フィルを指揮した日本人』(青弓社、2011年) (amazonや青弓社HPから購入できます)
CD 『シューマン・ヴァイオリン・ソナタ全集』(ライヴノーツ、2014年)(amazonで購入可能)

CD評
「響や語り口の随所で、今のこの現実、見えているもの、理知が了解していたものがフイと揺らぐ。これらヴァイオリン作品が書かれた頃に兆していたという狂気の気配を音の周りに感じ取って顕現させたか。破れを技と力で秩序につなぎとめるのではなく、あえてそれを際立たせ深奥に触れるユニークな仕儀だ」(CDジャーナル データベースより) / 「 何よりも音が美しい」( レコード芸術評)
CD発売記念リサイタル直前インタビュー https://www.a-cordes.com/20140318kajinoena