輪島市門前町の今〜〜被災地訪問コンサート出演の機に
2月2日、日本オーケストラ連盟とオーケストラアンサンブル金沢がタグを組んで実現した「”OEKと東京のオーケストラの仲間たち” 「オーケストラの日」アンサンブル公演 in 輪島」出演のため、いざ金沢へ
こんな立派なちらしを作ってくださいました コンサートは、2月3日(月)に門前中学校と門前町道下第一団地集会所での2公演、前日夜に石川県立音楽堂でリハーサルがありました。都響、読響、PPT、千葉響、アンサンブル金沢、ユニフィルから選抜メンバー(もしくは立候補者)!!オーケストラはそれぞれカラーがあったり、慣習も違ったりします。初めましての方ばかりでしたが、心優しい方ばかりで直ぐに一致団結、とってもスムーズなリハーサルでした。
公演当日は金沢からバスで移動。道は予想に反して整備されていました。同行してくださった石川県立音楽堂館長の表さんが、なんとバスガイドを務めてくださり、地震で崩れた道路部分や、墜落したままの車があるとその都度アナウンスしてくださいました。ちなみに表さんは、10代の頃、バスガイドのバイトをしていたそうです😆
能登半島には、ブルーシートで覆われた屋根の家が、またかなりあります。そして目立つのはブルーシートだけでなく、黒い瓦の家の多さです。場所によっては、見渡す限りと言っても過言でない状態でした。東京では全く見慣れない光景だったので、表さんにお尋ねしたところ、黒い瓦は能登の名産で、実はこの黒瓦が地震被害を大きくした要因のひとつになってしまったそうなのです。能登では、まだお葬式やお祭りの時に家に集まる習慣が残っており、古い家はそのような機会にみんなが集まれるように壁ではなく、襖で部屋を仕切る構造で作られていました。つまり太い支柱が少ない建物の屋根を重い瓦で覆っているので、地震に非常に弱い構造です。昨年の地震で多くの古い家が崩壊してしまったのは、そのような背景がありました。
現在、能登には崩壊したままの家と、崩壊しないまでも人が住めない状態の家、そして更地がたくさんあります。地震から一年以上たった今でも、復興が進まない理由は、実際に行ってみて初めて理解できました。能登半島は金沢から行っても遠い!道路は完全に通行できますが、とにかく行って帰ってするだけで、ちょっとした旅行気分です。半島の外から輪島や珠洲まで作業するために通うのでは時間ばっかり食ってしまうし、かといって現地に滞在しながら仕事するのもねぇ・・・という感じなのです。能登の人たちは、地震からしばらくはそれはもう・・・言葉にできないようなご心境で過ごされていたのが、桜が咲く季節になった頃、ゆっくりでいいから前に向こうと気持ちが転じたそうです。優しい人たちなんです。
ひとつ付け加えておくと、阪神淡路大震災と東日本大震災での反省を踏まえて、能登では様々な地震対策が実行されていました。例えば橋の補強がそのひとつで、半島と本州を行き来する道路が使えるのも、途中に架かる橋の両端が崩れないように補強してあったことが大きかったためです。地震で、橋に接する道路が下がって段差ができた場合もあったそうですが、差を埋めれば橋を使えたので、道路を早く復旧できたのだそうです。
さて、コンサートの様子はまた日を改めて書くことにします(3月19日のコンサートに向けて、練習しなくちゃ🎻)。現地で撮影した写真を貼り付けておきます。地震後一年一ヵ月の能登の現状です。是非ご覧になってください!
もう11月が目の前に
振り返ると今月は様々な動植物に目を頼ませてもらいました。
一番は、何と言っても庭の芙蓉の花。薄いピンクの華やかなのに儚げなお花が、一カ月くらい咲き続けて、蜂や蝶々がたくさんやって来ました。お花と葉の色のコントラストが絶妙で、お花が咲き始めた頃は、彩度の高い若緑の葉だったのが、段々と色が深まっていきました。残念ながら写真はありません😢
道を歩くと金木犀の香りが漂ってきたのも、もう終わり。最後の赤とんぼを見たのは先週の火曜日でした。
ご近所の金木犀 東京音楽大学付属図書館テラスにて 吉祥寺穴場ランチ
ゆっくり時間を楽しみたい方にオススメのランチスポットです。
吉祥寺東急REIホテルにある井の頭吉祥ダイニング。テーブル間は広々としており、一緒に行った友人たちとおしゃべりに興じて、かなり長時間過ごしました(多分、時間制限なし?)
https://www.tokyuhotels.co.jp/kichijoji-r/restaurant/index.html
夏のスペシャルメニューで、冷製つけ麺のカルボナーラのコース「カッペリーニの冷たいカルボナーラ風、生ハムとシュリンプ添え」をいただきました。サラダ、自家製ピクルス、スープ、パン、ドリンクは全てバーで取り放題。かなりお腹いっぱいになり、夜はサラダだけしか食べられないくらいのボリューム感。これで2,600円はとても良心的。つけ汁の味付けはさっぱり目で、暑い日の特製だけあります。サラダのドレッシングやピクルスは種類が豊富で、楽しく選ばせてもらいました。
パスタをつけ麺とは!さっぱりいただけました お料理にプラスα(スペースなど)入れてトータルでのお得感があります。その上、駅から徒歩1分のロケーション!
私が行ったのは三連休の最後の日でしたが、まだ少しお席に空きがあったところを見ると‥穴場ですね〜。是非行ってみてください✨
クライスラーにはまっています
「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」で有名なヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーFritz Kreisler(1875-1962)のお話。
急にクライスラーのあの芸風の謎を解きたくなって、演奏している動画がないか探してみました。
今のところ、この音が無い動画しか見つけられていません
正直、この動画から捉えられる奏法の特徴は、ヴィブラートは手首からでなく腕から、フランコベルギー派のボーイングくらいですが、こんなににこやかにヴァイオリンを演奏する人も珍しい・・・神ですね!みんなに好かれた大スターだったのもわかります。
練習嫌いだったことを裏付ける逸話を共演者が話しているYouTube動画もあったりして、動画探索はなかなか面白かったです。さて、練習しようかな🎻
花粉の季節がスタート
そうなのです、花粉症です🤧
こればかりはどうしようもないのですが、毎年この時期はアレルギー症状に悩まされています。
様々な症状との付き合いは、何というか‥
今年は心配なことがあります。3月17日のコンサートで演奏中、レクチャーの最中、アレルギー症状が出てしまったらどうしよう😫😢
コンサートドレスを着て、舞台上でお鼻チーンはできればしたくないてす😩
何か特効薬あったらご一報ください!
ヴィヴァルディ「四季」2022年の動画の期間限定公開スタート
2022年12月14日「コンサートに行ってみよう2022 ヴィヴァルディ「四季」全曲」のコンサートから、「四季」の演奏をレクチャーの動画が只今公開中です。期間限定で3月17日まで!
前田麻里さんによる絵画がほんとうに素敵です✨この動画でしか見ることができない作品たち・・・是非お楽しみください。
「ヴァイオリン名曲コンサート」に出演します
2021年から毎年、三鷹市芸術文化ホールで開催している音枕OtomakuRa主催のシリーズ「コンサートに行ってみよう」。約一年ぶりとなる開催は、ヴァイオリン大特集です。
「ツィゴイネルワイゼン」「タイースの瞑想曲」フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」といった大の名曲のオンパレードもさることながら、今回はいくつも目玉があります。まず第一に、私のピアノとソルフェージュの恩師・物井友子先生に共演していただくこと!高校生の時にお世話になっていましたが、リサイタルで共演させていただけるなんて夢のようです。そして、先生とのリハーサルは楽しいの一言に尽きます!
第二に、プレコンサートにヴァイオリンの生徒さんが出演すること!プロの演奏家とは違った、初々しさががほとばしる演奏になるのではないかと期待しています。ピアノ伴奏は、物井友子先生のお弟子さんで、ただいま様々なコンクールを制覇している南ことこさん!広い意味での大きな音楽一家によるコンサートです。
第三は、徹底的にヴァイオリンの楽しさを掘り下げる、この企画そのものです。私は普段は、割とマニアックなことをしているのですが(コンサートでマニアックなプログラムを組んだり、マニアックな本を出版したり)、今回はマニア性は置いてきて、どんな方にでも楽しんでいただけるように、間口の広いコンサートにすることにしました。レクチャー「ヴァイオリンの楽しみ方」もあります。ヴァイオリンの聴き比べはテレビでもたまにやっているのを見ることがありますが、電波に乗せられた音は、生の音とはかなり音質が変わってしまいます。実際に会場で音を確かめてみませんか?
日時 2024年3月17日(日)
プレコンサート開演 13:30/本公演開演 14:30(終演16:30予定)
会場 三鷹市芸術文化センター 星のホール
出演:梶野絵奈(ヴァイオリン、レクチャー)・物井友子(ピアノ)・南ことこ(プレコンサート/ピアノ)
プレコンサート出演:岩本悠暉・和田薫乃・小林和真・西山和秀(いずれもヴァイオリン)
チケットお申し込み otomakura.ticket@gmail.com
お問い合わせ tel. 0422-45-6784 (かじのヴァイオリンスクール)
後援:三鷹市、三鷹市教育委員会、国立音楽大学東京同調会、(株)青弓社
協賛:かじのヴァイオリンスクール
新刊書のタイトル決定!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人」
来月中旬に出版する書籍のタイトルが決まりました!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け」です。
500ページをゆうに超える分量、内容共にヘビー級の書籍です。
正直に言って、一体どなたが読んでくださるのだろうと思うような、マニアックな内容!
でも、ヴァイオリンが日本に入ってきて、こんなに普通に弾くようになったのは、全然普通ではないと思うのです。日本人全体からすればヴァイオリンを弾く人の割合は多くありませんが、それでも日本のヴァイオリン人口はかなりのものです。こんなにも一生懸命に日本人がヴァイオリンを練習し、真剣に演奏に取り組んでいる、そのことを考えた時に、ヴァイオリンを弾く歴史、そして楽器の国産が開始された歴史を知ることは、とても意義のあることだと思って調査・執筆し、出版させていただける運びとなりました。
長く残る本になることを祈っています🎶ヴァイオリン万歳!
「第九」@飯能
12月17日は、飯能市市民会館大ホールで「第九」の公演でした。電車を何本か乗り継いで辿り着いた飯能は、時間が止まったままのような昔の街並みが残る町です。
4名いるソリストの1人は、なんと又吉秀樹さん。又吉さんはテノール歌手として活躍していて、コロナ禍は一緒にGinoというユニットを組んで活動していました。最近バリトンに転向して、なかなか聴かせていただく機会がなかったのですが、今回初めてバリトン又吉秀樹の声を聴くことができました!低い音も軽々歌う様子に「もうテノールではないのね」と少し寂しい気持ちがしましたが、艶っぽい声の特徴はそのままでした!又吉さん、がんばって!
せっかくなのでGinoの演奏動画も宣伝しちゃいましょう!
話は戻って、第九は飯能市市民会館で演奏したのですが、合唱なんと150名!!飯能は合唱が盛んなのですね。みなさん、とっても楽しそうでしたよ。すばらしかった!
飯能のホールは財政難なのかな?電源を1区画(どこのホールでも利用時間の区分を午前/午後/夜と区切っていて、その1区画のこと)150円のようです。
K-Ballet2023「くるみ割り人形」ツアー完遂
11月から渋谷オーチャードホールで週末に開催されていた公演、オーケストラ最終回の愛知県芸術劇場が、12月13日に無事に終わりました。
今回の公演には、去年12月14日、その前年も音枕弦楽合奏団で「コンサートに行ってみよう ヴィヴァルディ「四季」全曲」に参加してくれた田倉碧子さんと、久しぶりに一緒になりました。国立音楽大学の後輩にあたる彼女は、リハーサルの空き時間も練習していたり、とても丁寧に演奏に取り組んでいる様子が印象的でした!
今年は残すところ、第九です♪去年は弾く機会がなかったので楽しみです。