コンサート&レクチャー&出版情報
ズボラな性格ゆえ、あまりマメに更新できないけれど・・
ヴィヴァルディ「四季」2022年の動画の期間限定公開スタート
2022年12月14日「コンサートに行ってみよう2022 ヴィヴァルディ「四季」全曲」のコンサートから、「四季」の演奏をレクチャーの動画が只今公開中です。期間限定で3月17日まで!
前田麻里さんによる絵画がほんとうに素敵です✨この動画でしか見ることができない作品たち・・・是非お楽しみください。
「ヴァイオリン名曲コンサート」に出演します
2021年から毎年、三鷹市芸術文化ホールで開催している音枕OtomakuRa主催のシリーズ「コンサートに行ってみよう」。約一年ぶりとなる開催は、ヴァイオリン大特集です。
「ツィゴイネルワイゼン」「タイースの瞑想曲」フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」といった大の名曲のオンパレードもさることながら、今回はいくつも目玉があります。まず第一に、私のピアノとソルフェージュの恩師・物井友子先生に共演していただくこと!高校生の時にお世話になっていましたが、リサイタルで共演させていただけるなんて夢のようです。そして、先生とのリハーサルは楽しいの一言に尽きます!
第二に、プレコンサートにヴァイオリンの生徒さんが出演すること!プロの演奏家とは違った、初々しさががほとばしる演奏になるのではないかと期待しています。ピアノ伴奏は、物井友子先生のお弟子さんで、ただいま様々なコンクールを制覇している南ことこさん!広い意味での大きな音楽一家によるコンサートです。
第三は、徹底的にヴァイオリンの楽しさを掘り下げる、この企画そのものです。私は普段は、割とマニアックなことをしているのですが(コンサートでマニアックなプログラムを組んだり、マニアックな本を出版したり)、今回はマニア性は置いてきて、どんな方にでも楽しんでいただけるように、間口の広いコンサートにすることにしました。レクチャー「ヴァイオリンの楽しみ方」もあります。ヴァイオリンの聴き比べはテレビでもたまにやっているのを見ることがありますが、電波に乗せられた音は、生の音とはかなり音質が変わってしまいます。実際に会場で音を確かめてみませんか?
日時 2024年3月17日(日)
プレコンサート開演 13:30/本公演開演 14:30(終演16:30予定)
会場 三鷹市芸術文化センター 星のホール
出演:梶野絵奈(ヴァイオリン、レクチャー)・物井友子(ピアノ)・南ことこ(プレコンサート/ピアノ)
プレコンサート出演:岩本悠暉・和田薫乃・小林和真・西山和秀(いずれもヴァイオリン)
チケットお申し込み otomakura.ticket@gmail.com
お問い合わせ tel. 0422-45-6784 (かじのヴァイオリンスクール)
後援:三鷹市、三鷹市教育委員会、国立音楽大学東京同調会、(株)青弓社
協賛:かじのヴァイオリンスクール
新刊書のタイトル決定!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人」
来月中旬に出版する書籍のタイトルが決まりました!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人 明治初年、演奏と楽器製作の幕開け」です。
500ページをゆうに超える分量、内容共にヘビー級の書籍です。
正直に言って、一体どなたが読んでくださるのだろうと思うような、マニアックな内容!
でも、ヴァイオリンが日本に入ってきて、こんなに普通に弾くようになったのは、全然普通ではないと思うのです。日本人全体からすればヴァイオリンを弾く人の割合は多くありませんが、それでも日本のヴァイオリン人口はかなりのものです。こんなにも一生懸命に日本人がヴァイオリンを練習し、真剣に演奏に取り組んでいる、そのことを考えた時に、ヴァイオリンを弾く歴史、そして楽器の国産が開始された歴史を知ることは、とても意義のあることだと思って調査・執筆し、出版させていただける運びとなりました。
長く残る本になることを祈っています🎶ヴァイオリン万歳!
「第九」@飯能
12月17日は、飯能市市民会館大ホールで「第九」の公演でした。電車を何本か乗り継いで辿り着いた飯能は、時間が止まったままのような昔の街並みが残る町です。
4名いるソリストの1人は、なんと又吉秀樹さん。又吉さんはテノール歌手として活躍していて、コロナ禍は一緒にGinoというユニットを組んで活動していました。最近バリトンに転向して、なかなか聴かせていただく機会がなかったのですが、今回初めてバリトン又吉秀樹の声を聴くことができました!低い音も軽々歌う様子に「もうテノールではないのね」と少し寂しい気持ちがしましたが、艶っぽい声の特徴はそのままでした!又吉さん、がんばって!
せっかくなのでGinoの演奏動画も宣伝しちゃいましょう!
話は戻って、第九は飯能市市民会館で演奏したのですが、合唱なんと150名!!飯能は合唱が盛んなのですね。みなさん、とっても楽しそうでしたよ。すばらしかった!
飯能のホールは財政難なのかな?電源を1区画(どこのホールでも利用時間の区分を午前/午後/夜と区切っていて、その1区画のこと)150円のようです。
K-Ballet2023「くるみ割り人形」ツアー完遂
11月から渋谷オーチャードホールで週末に開催されていた公演、オーケストラ最終回の愛知県芸術劇場が、12月13日に無事に終わりました。
今回の公演には、去年12月14日、その前年も音枕弦楽合奏団で「コンサートに行ってみよう ヴィヴァルディ「四季」全曲」に参加してくれた田倉碧子さんと、久しぶりに一緒になりました。国立音楽大学の後輩にあたる彼女は、リハーサルの空き時間も練習していたり、とても丁寧に演奏に取り組んでいる様子が印象的でした!
今年は残すところ、第九です♪去年は弾く機会がなかったので楽しみです。
日本経済新聞にちょっと載りました
12月10日付Tha StyleのArt欄に取材協力させていただいた記事が掲載されました✨
是非ご購読ください❤️
私のヴァイオリン普及、着々と進行中(^.^)
お知らせ♪ 早稲田大学エクステンションセンターの講座「旅するヴァイオリン イタリアで誕生、そして日本で初めてのコンサートが開催されるまで」受講生募集が開始しました
来年の冬、早稲田大学エクステンションセンターの講座で講師を務めさせていただきます。エクステンションセンターは、一般の方にも門戸を開こうと1981年に開設された教育機関で、学ぶ意欲のある方ならどなたでも受け入れていただけます(早稲田大学を受験せずとも、早稲田大学の教授陣の授業を直接受けることができるとは!)。シラバスを見てみると面白そうな講座が沢山あって、本当に豪華✨
私が担当させていただく講座「旅するヴァイオリン イタリアで誕生、そして日本で初めてのコンサートが開催されるまで」は、昨年九月に上梓した『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで』を基づいて行います。書籍には掲載しきれなかった図像などをお見せしながら進めていく予定です。
【講座の内容】西洋の代表的な楽器として誰もが知るヴァイオリンは、日本にどのように伝えられて、どのように受容されていったのでしょうか。この講座では、最初の授業で、ヴァイオリンが誕生した16世紀イタリアに遡ります。そのあと時計の針を先に進めて、日本への渡来から、幕末日本で行われたヴァイオリンのコンサートへと、記録を辿ります。
「クラシック音楽を演奏する楽器」としての印象が強いヴァイオリンですが、それぞれの時代に、人々がこの楽器とどのように関わり、どのような営みが行われたのかを解き明かしていくことで、きっと今までは知らなかった側面が見えてくることでしょう。以下の「講座情報URL」から諸情報をご覧いただけます。
ぜひお申し込みください!!
--------------------
開講年度学期 :2023 冬期
キャンパス :早稲田キャンパス
クラスコード :140407
講座名 :旅するヴァイオリン
開講日 :2024年1月29日 (月)
授業回数 :5 回(1/29, 2/05, 2/19, 2/26, 3/04)いずれも月曜日10:40~12:10
講座情報URL : https://admin.wuext.waseda.jp/course/detail/60940/Brill 社からいよいよ出版
分担執筆した著書”Handbook of Japanese Music in the Modern Era”が、いよいよ出版されるとニュースが届きました🎉この本は、近代から現代にかけての日本の音楽史について、雅楽からクラシックからボカロまで、幅広く扱った書籍です。1683年創業のオランダのBrill社から出版されます。
執筆分担したのは Chapter 16 Violin Playing and Women in Japanese Music(英語)
明治時代の女性ヴァイオリニストについて書きました。
今度、改めて内容をご紹介します。今日は報告まで✨
来年の出版にむけて
『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで」の出版から早一年。今年、東京大学から而立賞を賜り、来春、博士論文から第二作を出版することになりました。
博士論文を提出してからもう4年経っており、その間にデジタルアーカイブが急発展を遂げたので、かなり大幅な情報更新に迫られました。何もしなくても十分な情報量と精度だったのですけれど、まぁ、そこは一応。これまで閲覧できなかった史料にも目を通すことができたので、結果的にはとても良かったです。
リライトに思いっきり時間がかかり、原稿が手元にあることによる「圧」をずっと感じながら過ごした数ヶ月間に、遂に終止符を打つことができました🙌10月21日に無事、初稿入稿。
22日は、カルミナブラーナの本番を楽しく過ごし、あぁやっぱりこっち‥と感じ入っておりました。
23日はこれまでの疲れが一気に噴出して、日中もかなりの時間を寝て過ごし‥
庭の柿を高枝切り鋏で切りました。今年の柿は例年より大ぶり!トマトや白菜、お米は収穫が厳しいとニュースで報道されていますが、ダメなものとあれば、良いものもある。自然はすごいですね。
来年の出版、楽しみにお待ちください✨
東大で対面講義しました
この学期から、東大で非常勤講師を務めています。
第一回目はオンラインだったのですが、今日から対面です。学部の授業ですが、みなさん専門はバラバラで、院生(しかもわざわざ本郷から!ロボットの研究をしている学生さんたち?)も沢山参加してくれています。
さっそくプロジェクターの動作が分からなかった時に助けてもらいました😅
それにしても、まさか自分が東大で教えることになるとは思ってもみなかったので・・・
気がついたら、クラシックの世界にどっぷり浸かっていたせいか、研究に没頭していたせいか、それとも単純に年のせいかわからないのですが(多分全部?)、大学生との感性の違いを感じます。彼らのアンテナにどんなことが引っかかるのか、ほぼ予測不可能。でも何かが引っかかって、新しい扉が開けるといいなぁと思っています💕
これから約3ヶ月間、クラス全員でチャレンジすることも決めました!さて、どうなるか・・・