ヴァイオリンあれこれ

ヴァイオリンのレパートリーから練習法、楽器や関連品まで、つぶやいてみます

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    クライスラーにはまっています

    「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」で有名なヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーFritz Kreisler(1875-1962)のお話。

    急にクライスラーのあの芸風の謎を解きたくなって、演奏している動画がないか探してみました。

    今のところ、この音が無い動画しか見つけられていません

    正直、この動画から捉えられる奏法の特徴は、ヴィブラートは手首からでなく腕から、フランコベルギー派のボーイングくらいですが、こんなににこやかにヴァイオリンを演奏する人も珍しい・・・神ですね!みんなに好かれた大スターだったのもわかります。

    練習嫌いだったことを裏付ける逸話を共演者が話しているYouTube動画もあったりして、動画探索はなかなか面白かったです。さて、練習しようかな🎻

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    ヴィヴァルディ「四季」2022年の動画の期間限定公開スタート

    2022年12月14日「コンサートに行ってみよう2022 ヴィヴァルディ「四季」全曲」のコンサートから、「四季」の演奏をレクチャーの動画が只今公開中です。期間限定で3月17日まで!

    前田麻里さんによる絵画がほんとうに素敵です✨この動画でしか見ることができない作品たち・・・是非お楽しみください。

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    新刊書のタイトル決定!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人」

    来月中旬に出版する書籍のタイトルが決まりました!「ヴァイオリンを弾き始めた日本人  明治初年、演奏と楽器製作の幕開け」です。

    500ページをゆうに超える分量、内容共にヘビー級の書籍です。

    正直に言って、一体どなたが読んでくださるのだろうと思うような、マニアックな内容!

    でも、ヴァイオリンが日本に入ってきて、こんなに普通に弾くようになったのは、全然普通ではないと思うのです。日本人全体からすればヴァイオリンを弾く人の割合は多くありませんが、それでも日本のヴァイオリン人口はかなりのものです。こんなにも一生懸命に日本人がヴァイオリンを練習し、真剣に演奏に取り組んでいる、そのことを考えた時に、ヴァイオリンを弾く歴史、そして楽器の国産が開始された歴史を知ることは、とても意義のあることだと思って調査・執筆し、出版させていただける運びとなりました。

    長く残る本になることを祈っています🎶ヴァイオリン万歳!

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    K-Ballet2023「くるみ割り人形」ツアー完遂

    11月から渋谷オーチャードホールで週末に開催されていた公演、オーケストラ最終回の愛知県芸術劇場が、12月13日に無事に終わりました。

    今回の公演には、去年12月14日、その前年も音枕弦楽合奏団で「コンサートに行ってみよう ヴィヴァルディ「四季」全曲」に参加してくれた田倉碧子さんと、久しぶりに一緒になりました。国立音楽大学の後輩にあたる彼女は、リハーサルの空き時間も練習していたり、とても丁寧に演奏に取り組んでいる様子が印象的でした!

    今年は残すところ、第九です♪去年は弾く機会がなかったので楽しみです。

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    お知らせ♪ 早稲田大学エクステンションセンターの講座「旅するヴァイオリン イタリアで誕生、そして日本で初めてのコンサートが開催されるまで」受講生募集が開始しました

    来年の冬、早稲田大学エクステンションセンターの講座で講師を務めさせていただきます。エクステンションセンターは、一般の方にも門戸を開こうと1981年に開設された教育機関で、学ぶ意欲のある方ならどなたでも受け入れていただけます(早稲田大学を受験せずとも、早稲田大学の教授陣の授業を直接受けることができるとは!)。シラバスを見てみると面白そうな講座が沢山あって、本当に豪華✨

    私が担当させていただく講座「旅するヴァイオリン イタリアで誕生、そして日本で初めてのコンサートが開催されるまで」は、昨年九月に上梓した『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで』を基づいて行います。書籍には掲載しきれなかった図像などをお見せしながら進めていく予定です。

    以下の「講座情報URL」から諸情報をご覧いただけます。

    ぜひお申し込みください!!

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    開講年度学期 :2023 冬期
    キャンパス  :早稲田キャンパス
    クラスコード :140407
    講座名    :旅するヴァイオリン
    開講日    :2024年1月29日 (月)
    授業回数   :5 回(1/29, 2/05, 2/19, 2/26, 3/04)いずれも月曜日10:40~12:10
    講座情報URL  : https://admin.wuext.waseda.jp/course/detail/60940/

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    久しぶりの茅ヶ崎

    昨日は茅ヶ崎市民文化会館でコンサートでした。茅ヶ崎というと、名倉叔子先生を思い出します。東京カルテットの初代メンバーとはさねご活躍したのち、拠点をドイツに移して、バンベルグ交響楽団のゲストコンサートマスターとして演奏されました。私がレッスンをしていただいたのは、日本に帰国されて間もない頃でした。音大入学後は、男性の先生にばかり習っていたので、女性の先生のレッスンは久しぶり。どこが違うとはっきりは言えませんが、たまたま表現したい音楽が似ていたのか、女性同士だから表現の仕方が似ていたのか分かりませんが、とても楽しい、前向きになれるレッスンをしてくださいました。

    茅ヶ崎のご自宅に向かう道、昔ながらのお魚屋さんがあったり、またレッスン後に先生の子どもたちと一緒に海に行って、レッドロブスター🦞でご馳走になったのも良い思い出です。

    文京楽器さんのホームページに昔のインタビュー記事が掲載されています。

    名倉先生には沢山のお弟子さんがいらっしゃいました。先生のレガシーは受け継がれていますね。

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    ルーマニア製ヴァイオリン「グリガ」の現状

    Gligaと言えば、この20年くらい日本でも広く販売されている量産楽器メーカー。

    AFP通信の2021年3月12日の記事「ルーマニアのバイオリンメーカー、後継者不足に直面」を読んで、現状を知ってびっくりしました。

    2018年のデータでは、ルーマニアはEU圏外へのバイオリン輸出でEU1位。それだけの販売実績があるにもかかわらず、現在、二つの課題に直面しているそうです。

    ひとつは次世代の職人の不足。ここ数年(2021年当時)で約400万人がより良い生活を求めてルーマニアを出て、主に西欧へ移住したそうです。

    もうひとつは低価格な中国製ヴァイオリンとの競争。グリガが作られているルーマニア中部レジンの周囲の森には、ヴァイオリンの材料となる古い楓の木があるそうです。それを5年間乾燥させてヴァイオリンの用材として用いていることが、グリガが高評価を獲得した理由のひとつとのこと。それが中国のバイオリンメーカーも、地元の仲買人を通してこの木材を買入れ「欧州産の木材」を売りにしたヴァイオリンを作る。その楽器は1丁30ユーロしかしないそうです。一方、グリガのウェブサイト(当時)では約200ドルの初心者モデルから数千ドルの上級者モデルまで・・・

    う〜ん、これでは確かに厳しいですね🌀

    ただ私がなにより驚いたのは、グリガが昔ながらの分業で楽器を作っていること!記事の写真を見てみてください。たくさんヴァイオリンなどがぶら下がっている小さな部屋で、いかにも近所から働きに来ているという風情の人たちが数名集まって、淡々と仕事をする風景です。19世紀のヨーロッパの分業での生産とそっくりそのままです。

    こんなに地道に量産をしていたなんて脱帽です。他の量産品と比べてグリガが優れていた理由がよくわかりました。

    どうか後継者が見つかりますように✨

  • レッスン,  ヴァイオリンあれこれ,  未分類

    夜のヴァイオリンレッスン

    最近、気づいたのですが、世の中には平日お仕事終わった後にレッスンを受けに来たい人がいる模様‥ レッスンは続けることがとても大事なので、生活パターンにレッスン時間がうまくハマることはとても大事なことです。

    夜のレッスンと言っても、さすがに11時とかは無理だけど、9時か遅くとも10時までなら対応できるかな💡

    ヴァイオリン教室のページに書いてみましょう🎻

    ヴァイオリンレッスン難民の方から連絡来るかな^_^

  • ヴァイオリンあれこれ

    Store violin strings for a long time? ヴァイオリン弦の長期保存法?

    The news of the PIRASTRO’s violin string price hike came as a shock to musicians in Japan.

    I bought spare strings for about two years, but I didn’t want my strings to deteriorate while in storage.

    I was trying to figure out how to make the strings last longer. The biggest concern is rust.

    A friend of mine gave me the idea of vacuum packing the strings. Maybe it will work?🧐

    I have not confirmed with the manufacturer the validity of this method. I am experimenting at my own risk. If readers of this blog try it and it doesn’t work, please understand that I take no responsibility!

    PIRASTRO社の弦の値上げは、多くの弦楽器奏者にとって、かなり衝撃的でした。

    私は予備の弦を2年分くらい買ったのですか、保管している間に、弦が劣化してしまうと困ります。

    どうしたら弦を長持ちさせられるか考えていました。一番心配なのはサビです。

    サランラップでキツく巻いて、シリカゲル入りのタッパーで保存‥などとやっていたら(無駄な抵抗?)、お友だちが弦を真空パックしたらどうかとアイデアを出してくれました。

    私は、製造社にこの方法の有効性を確認しておらず、自己責任で実験しています。このブログの読者が試して、上手くいかなかった場合、私は責任取れないのですが‥