ルーマニア製ヴァイオリン「グリガ」の現状
Gligaと言えば、この20年くらい日本でも広く販売されている量産楽器メーカー。
AFP通信の2021年3月12日の記事「ルーマニアのバイオリンメーカー、後継者不足に直面」を読んで、現状を知ってびっくりしました。
2018年のデータでは、ルーマニアはEU圏外へのバイオリン輸出でEU1位。それだけの販売実績があるにもかかわらず、現在、二つの課題に直面しているそうです。
ひとつは次世代の職人の不足。ここ数年(2021年当時)で約400万人がより良い生活を求めてルーマニアを出て、主に西欧へ移住したそうです。
もうひとつは低価格な中国製ヴァイオリンとの競争。グリガが作られているルーマニア中部レジンの周囲の森には、ヴァイオリンの材料となる古い楓の木があるそうです。それを5年間乾燥させてヴァイオリンの用材として用いていることが、グリガが高評価を獲得した理由のひとつとのこと。それが中国のバイオリンメーカーも、地元の仲買人を通してこの木材を買入れ「欧州産の木材」を売りにしたヴァイオリンを作る。その楽器は1丁30ユーロしかしないそうです。一方、グリガのウェブサイト(当時)では約200ドルの初心者モデルから数千ドルの上級者モデルまで・・・
う〜ん、これでは確かに厳しいですね🌀
ただ私がなにより驚いたのは、グリガが昔ながらの分業で楽器を作っていること!記事の写真を見てみてください。たくさんヴァイオリンなどがぶら下がっている小さな部屋で、いかにも近所から働きに来ているという風情の人たちが数名集まって、淡々と仕事をする風景です。19世紀のヨーロッパの分業での生産とそっくりそのままです。
こんなに地道に量産をしていたなんて脱帽です。他の量産品と比べてグリガが優れていた理由がよくわかりました。
どうか後継者が見つかりますように✨
元生徒さんがVogueに登場!
ピンポ〜ン♪とチャイムを鳴らしたあと、いつも「えるで〜す」とお返事してくれていたエルちゃん、なんと移住先のオーストラリアのヴォーグ誌を飾りました❣️
エルちゃんとはなが〜い付き合いで、色々な思い出があります中学卒業のち海外移住しました。
ヴァイオリンがとても向いている子だったので、この子はヴァイオリニストになると私は予言したら、お母様は「え〜」と笑われていたのを思い出します。
私が予想していた音楽大学へ、というコースではなくて、クラブミュージック?の方でDJや色々なパフォーマンス?をしているアーティストに成長しました。
これからも頑張ってほしいな〜と遠く日本から祈ることとしましょう(^ ^)
夜のヴァイオリンレッスン
最近、気づいたのですが、世の中には平日お仕事終わった後にレッスンを受けに来たい人がいる模様‥ レッスンは続けることがとても大事なので、生活パターンにレッスン時間がうまくハマることはとても大事なことです。
夜のレッスンと言っても、さすがに11時とかは無理だけど、9時か遅くとも10時までなら対応できるかな💡
ヴァイオリン教室のページに書いてみましょう🎻
ヴァイオリンレッスン難民の方から連絡来るかな^_^
来年の出版にむけて
『日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで」の出版から早一年。今年、東京大学から而立賞を賜り、来春、博士論文から第二作を出版することになりました。
博士論文を提出してからもう4年経っており、その間にデジタルアーカイブが急発展を遂げたので、かなり大幅な情報更新に迫られました。何もしなくても十分な情報量と精度だったのですけれど、まぁ、そこは一応。これまで閲覧できなかった史料にも目を通すことができたので、結果的にはとても良かったです。
リライトに思いっきり時間がかかり、原稿が手元にあることによる「圧」をずっと感じながら過ごした数ヶ月間に、遂に終止符を打つことができました🙌10月21日に無事、初稿入稿。
22日は、カルミナブラーナの本番を楽しく過ごし、あぁやっぱりこっち‥と感じ入っておりました。
23日はこれまでの疲れが一気に噴出して、日中もかなりの時間を寝て過ごし‥
庭の柿を高枝切り鋏で切りました。今年の柿は例年より大ぶり!トマトや白菜、お米は収穫が厳しいとニュースで報道されていますが、ダメなものとあれば、良いものもある。自然はすごいですね。
来年の出版、楽しみにお待ちください✨